15次車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 13:33 UTC 版)
「京急1000形電車 (2代)」の記事における「15次車」の解説
2015年(平成27年)度には15次車として6両編成2本、4両編成2本が竣工した。 屋根上では空間波列車無線アンテナの取り付けを実施した(1基)。1367編成では東芝製SEA-548 永久磁石同期電動機(PMSM)と4台の主電動機を1台で制御するSVF102-G0主制御装置が採用された。主電動機出力は190 kWとされた。また、側面表示器が種別行先一体のものに変更された。 4両編成は、浅草線直通用の8両編成が不足した際に2編成を連結して直通運用に使用できるよう先頭車前面の貫通扉が車体中央に移設され、貫通路として使用できるよう各部の仕様が変更された。車両番号も「1800番台」に区分されている。2編成を貫通する際は、正面貫通扉、折り戸を使用して運転席を仕切るとともに、床面との段差解消のためのスロープと一体化した渡り板と貫通幌を取り付けることで編成間の通路を構成する。貫通路を使用しない場合は渡り板を取り外す必要があるが、幌を取り付けたまま走行できるよう金具で固定されている。従来の前面構造のまま貫通幌取り付け面を平面とすると貫通幌取り付け面が突出してしまうため、前面の曲面構成が変更されている。運転室と客室の間の仕切り扉は貫通路を使用した際、車両間を自動で仕切らなければならない新火災対策への対応の容易化から引き戸とされ、戸袋の確保のため非常脱出用梯子の収納部が客室側に張り出す構造となった。運転席のスイッチ類の一部は壁面に移設され、従来運転席コンソールに埋め込まれていたモニタも別体化されて上方に移動している。標識灯・尾灯は従来電球の交換容易化のため車体内側から取り付けられていたが、運転台構造の変更により内側からアクセスできなくなったため、外側から取り付ける構造に変更の上、電球交換の頻度を減らすため、LED化された。LEDは新開発の電球色のものが採用された。 「伝統的な塗装を再現したい」との社内要望を受け、ステンレス製のまま塗装することも検討されたが、コストやメンテナンスで有利な幅広の赤色と白色のカラーフィルムが貼付された。窓枠や客室扉と乗務員室扉の周りは曲線がきつくカラーフィルムが貼れないこと、洗車時にはがれやすくなることからフィルムは貼り付けされていない。 6両編成 ← 浦賀 竣工時期形式・車種デハ1000形(M2uc) デハ1000形(M1u) サハ1000形(Tu) サハ1000形(Ts) デハ1000形(M1s) デハ1000形(M2sc) 搭載機器SIV・CP・BT VVVF VVVF SIV・CP・BT 車両質量34.5 t 32.5 t 24.0 t 24.0 t 32.5 t 34.5 t 車両番号1361 1362 1363 1364 1365 1366 2015年4月 6両編成 ← 浦賀 竣工時期形式・車種デハ1000形(M2uc) デハ1000形(M1u) サハ1000形(Tu) サハ1000形(Ts) デハ1000形(M1s) デハ1000形(M2sc) 搭載機器SIV・CP・BT VVVF VVVF SIV・CP・BT 車両質量34.5 t 33.0 t 24.0 t 24.0 t 33.0 t 34.5 t 車両番号1367 1368 1369 1370 1371 1372 2015年12月 4両編成 ← 浦賀 竣工時期形式・車種デハ1000形(M2uc) デハ1000形(M1u) デハ1000形(M1s) デハ1000形(M2sc) 搭載機器SIV・CP・BT VVVF VVVF SIV・CP・BT 車両質量35.0 t 33.0 t 33.0 t 35.0 t 車両番号1801 1802 1803 1804 2016年2月 1805 1806 1807 1808
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