サハ1000形(モハ3730形)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/02 14:30 UTC 版)
「北陸鉄道サハ1000形電車」の記事における「サハ1000形(モハ3730形)」の解説
サハ1001・1002(モハ3731・3732) 基本仕様については概要で既に述べたが、本形式は電装前提で新製されたにもかかわらず、その後10年以上にわたって付随車として使用されていた。その後1966年(昭和41年)5月にようやく電装され、同時に前後正面に貫通扉を新設し正面窓のHゴム固定化も施工されている。なお、前照灯部分の形状は後のグループが埋め込み型の前照灯ケースを装備していたのに対し、本形式のみは取り付け型の前照灯ステーを装備していた。 電装品については名古屋鉄道から購入した中古品が装備され、東洋電機製造製のES-152B電動カム軸式自動加速制御器およびTDK-516主電動機を搭載する。また、台車はモハ1500形より転用された、釣り合い梁式のブリル27MCB-2を汽車製造でデッドコピーした模倣品に換装された。 その後は前照灯のシールドビーム化、客用扉の鋼製化等を施工された他は比較的原形を保っていたが、晩年には石川線の駅ホーム高さかさ上げ工事に伴い客用扉部ステップを撤去し、該当部分の床のかさ上げを施工している。 北鉄の車両は後述の各形式を含め、各路線を転々とした経歴を持つものが多い中、本形式は2両とも終始石川線に所属していた。
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