EFTAとは? わかりやすく解説

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エフタ【EFTA】

読み方:えふた

European Free Trade Association欧州自由貿易連合加盟国間の自由貿易経済統合促進目的とする政府国際機関1960年EEC欧州経済共同体)に加わらなかった英国スウェーデンなど7か国で結成。現在は、アイスランド・スイス・ノルウェー・リヒテンシュタインの4か国が加盟。→イー‐イー‐エーEEA

[補説] 英国・スウェーデン・ノルウェー・デンマーク・オーストリア・スイス・ポルトガルの7か国で結成後、フィンランド1961)・アイスランド1970)・リヒテンシュタイン1991)が加盟したが、EC欧州共同体)、EU欧州連合)への加盟などにより、英国1973)・デンマーク1973)・ポルトガル1986)・オーストリア1995)・スウェーデン1995)・フィンランド1995)が脱退した

エフタの画像
EFTAの旗

欧州自由貿易連合

(EFTA から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/03 06:43 UTC 版)

欧州自由貿易連合
座標 北緯46度57分 東経7度27分 / 北緯46.950度 東経7.450度 / 46.950; 7.450
会員数
公用語 英語
本部 ジュネーヴ(スイス)[2][3]
ウェブサイト efta.int
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欧州自由貿易連合(おうしゅうじゆうぼうえきれんごう、: European Free Trade Association)は、1960年イギリスが中心となって設立された自由貿易連合である。欧州経済共同体(EEC)に対抗するため、その枠外にあった欧州諸国が加盟してきた。頭字語略称)のEFTA(エフタ)で呼ばれることが多い。

概要

政治統合を目標としていた欧州経済共同体(EEC)に対抗し、欧州での主導権獲得を目指すイギリス主導のもと、EEC非加盟のイギリス、オーストリアスウェーデンスイスデンマークノルウェーポルトガルの7か国で1960年5月3日結成された。政治統合を目標とせず、域内関税撤廃の一方、EECと異なり共通関税の設定を行わない形での連合体である[2]

1961年フィンランドが準加盟(1986年正式加盟)。1970年アイスランドが加盟。1973年、英国とデンマークが欧州共同体(EC)加盟に伴いEFTAから脱退。1986年、ポルトガルがEC加盟に伴いEFTAから脱退。1991年リヒテンシュタインが加盟。1995年にオーストリア、スウェーデン、フィンランドがEU加盟に伴いEFTA脱退[2]

本部はジュネーヴにあり、現在、アイスランド、ノルウェー[注釈 1]、スイス、リヒテンシュタインの4か国が加盟している。

ヨーロッパの国と地域的機関の相互関係

冷戦終結後、欧州連合(EU)との拡大統一市場を目指すため、EFTA諸国はEU諸国と共に、1994年欧州経済地域(EEA)を設立した(スイスを除く。スイスは1992年の国民投票でEEA協定批准を否決した[4][2]。EEAは、自由貿易地域であり、EUの域内市場と同様に、商品・サービス・人・資本の自由な移動が保障されている。ただし、EEAはEUの共通通商政策を含んでおらず、関税同盟ではない。

加盟国

現在4か国。いずれも欧州連合には加盟していない。

元加盟国

6ヶ国。

脚注

注釈

  1. ^ ノルウェーは国民投票でEU(EEC)加盟を否決された(ノルウェーと欧州連合の関係を参照)

出典

  1. ^ Láhkasánit - Saamelaiskäräjät”. Sámi Parliament of Finland. 2019年8月29日閲覧。
  2. ^ a b c d ヨーロッパ自由貿易連合」『日本大百科全書』https://kotobank.jp/word/%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91%E8%87%AA%E7%94%B1%E8%B2%BF%E6%98%93%E9%80%A3%E5%90%88コトバンクより2023年1月17日閲覧 
  3. ^ Managing the EFTA Secretariat”. www.efta.int. European Free Trade Association. 2023年1月17日閲覧。
  4. ^ 対EU関係、一歩が踏み出せないスイス - SWI swissinfo.ch”. 2017年9月19日閲覧。

関連項目

外部リンク



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