香港国家安全維持法による逮捕
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 16:20 UTC 版)
「袁嘉蔚」の記事における「香港国家安全維持法による逮捕」の解説
2021年1月6日、ティファニー・ユンら53名は、香港国家安全維持法違反の容疑により逮捕された。その後ティファニー・ユンも含む52名は8日いったん保釈されたものの、パスポートは没収され、その後警察に再出頭が義務付けられた。 2021年1月21日欧州議会は、2021年1月初旬及びそれ以前に国家安全法の国家転覆罪により逮捕、拘留された香港民主派全ての「即刻、かつ無条件の釈放」を求める人権侵害非難決議を採択したことを発表した。また現在政治的理由で拘留中である香港の平和的抗議者、野党政治家達全てについても同様に「即時かつ無条件の釈放」を求めた。この中には、著名な運動家である黄之鋒、林朗彦(アイバン・ラム)、周庭が含まれており、彼らの容疑も「即時撤回」することが求められた。 なおCNNによると、2021年1月初旬に国家安全法により逮捕され、いったん保釈されたティファニー・ユンら香港民主派は、パスポートを没収されており、2月初旬に警察署に再出頭する義務がある。フェイスブックの彼女のページには、猫の写真と共に「生き別れになるかもしれないこと」、「2月10日以降は、どうなるか誰にも分からないこと」が記されている。また最新のページには手首に「Fearless(恐れない)」と入れたタトゥーを示し、「2月10日に出頭しなければならない」、「どんなことがあっても切り抜ける」と書いている。 本人のフェイスブックによれば、2021年2月10日午後保釈された。2月28日午後2時、当初より5週間早く警察署に再出頭を求められ、起訴・収監された。なお香港紙立場新聞は、国安法によって起訴され、収監される直前のティファニー・ユンの様子について「今日が自由の最後の日だったら」という名でビデオに収めている(日本語字幕付き)。ティファニー・ユンはビデオ半ほどで登場する。 ロイターによれば、香港民主化運動は、アメリカ超党派議員9名により、2021年2月3日ノーベル平和賞の推薦を受けた。 2021年3月12日付の香港フリープレスによると、ティファニー・ユンの保釈申請は却下された。また香港紙立場新聞によれば、ティファニー・ユンは裁判所での答弁も弁護士無しで行ない、法廷では何度も息が詰まり、苦しそうに泣いていた。 2021年2月28日、ティファニー・ユンは香港国家安全維持法により、収監された。しかし彼女が他の二人の仲間、何嘉柔(ホー・カーユウ)、黄莉莉(ウォン・リリ)と頑張ったユーチューブチャンネル「(隊員)番号ABC」は残った二人によって、引き続き制作され、放送されている。 2021年4月30日付ロイターによると、去年6月4日香港市内で開かれた「天安門事件犠牲者追悼集会」の参加を無許可集会の罪に問われ、ティファニー・ユンのほか、レスター・シャム、ジャネル・レオン、黄之鋒(ジョシュア・ウォン)が有罪判決を受けた。香港警察は去年初めてコロナ対策を理由に集会を許可していなかったが、「当日は多くの人が街頭でキャンドルを灯すなど平和的なイベントを行った」。またNHKによれば、天安門事件の犠牲者追悼集会は、「香港の集会の自由」を表わす象徴的な意味合いを持つ。なお量刑は来月6日、「改めて言い渡される」。
※この「香港国家安全維持法による逮捕」の解説は、「袁嘉蔚」の解説の一部です。
「香港国家安全維持法による逮捕」を含む「袁嘉蔚」の記事については、「袁嘉蔚」の概要を参照ください。
- 香港国家安全維持法による逮捕のページへのリンク