香港国家安全維持法の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 03:50 UTC 版)
「中国語版ウィキペディア」の記事における「香港国家安全維持法の影響」の解説
先述の通り、ウィキペディアは中国本土でアクセス封鎖を受けているが、アクセス封鎖をかいくぐって参加する中国人ウィキペディアンも多く存在した。しかしHong Kong Free Pressの報道によると、2020年に香港国家安全維持法が香港において施行され、2021年6月に蘋果日報が事実上の廃刊に追い込まれて以降、特に2019年-2020年香港民主化デモに関する記事の執筆をめぐって香港人ウィキペディアンらは信用のおける情報源の確保に支障をきたすようになった。その混乱に乗じて一部の中国人ウィキペディアンらは、記事の情報源を中国国営メディアに差し替え、中立的であるべきウィキペディア上で中国の公式見解に沿ったプロパガンダを流布しようとし、香港人ウィキペディアンらとウィキペディアのノートページ上で激しい論争や、記事の編集合戦を繰り広げたほか、管理者の選出を巡る問題も発生した。その過程で一部の中国人ウィキペディアンと思われる人物が外部のSNSに、対立する香港人ウィキペディアンらを香港国家安全維持法違反で香港警察に通報するなどと脅迫する書き込みを行った。なお、ウィキメディア財団は香港国家安全維持法施行後、「香港当局からの要請に応じて財団がデータを提供することはない」と説明している。
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