電波吸収体技術とは? わかりやすく解説

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電波吸収体技術

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 01:33 UTC 版)

ステルス性」の記事における「電波吸収体技術」の解説

電波吸収体技術は形状制御技術ではコントロールしきれなかった鋭角などに、電波吸収体または電波吸収材料(Radar absorbent materialRAM)と呼ばれる物質使って電波吸収し反射波を減らす技術である。電波吸収材料大きく3つ分かれる導電性電波吸収材料材料内部抵抗によって電波によって発生する電流吸収するのである導電性繊維織物によって優れた電波吸収体実用化されている。 誘電性電波吸収材料分子分極反応起因する誘電損失利用するが、誘電体単体では大きな損失望めないので、カーボン粉などをゴム発泡ウレタン発泡ポリスチロールなどの誘電体混合して見かけ上の誘電損失大きくしたもの開発されている。 磁性電波吸収材料磁性材料磁気損失によって電波吸収するのであるニッケルフェライト使用して電波吸収できるが、重くなるのが欠点である。 また、使用する形態によっても電波吸収体分けられる構造材型構造材自身電波吸収体機能持たせた2つ機能兼ね備えた部材使用する技術であり、構造が単純で軽量化できるので実用化されつつある。 貼付型外面電波吸収体貼り付ける形態であり、ゴムシート状のフェライトカーボン使用される電波暗室では発泡スチロール使われる重量が増す。 塗装型外面電波吸収体塗装する形態であり、厚さ一定にするのが困難なため対象周波数対す精度保てない点や、厚く塗る必要があることからはがれ易い点に問題がある。 電波吸収体は、電波特性角度特性偏波特性付加特性(重量耐熱性耐候性施工性価格など)の特性考慮されるカーボンマイクロコイル(CMC)を使用することで幅広い帯域対す電波吸収実現出来る。コイル径が1-10μm長さは0.2-10mm程度で、ポリウレタンのような支持基材中に添加量が1wt%-1.5wt%が-15dB以上の最も効率的な吸収を示す。 また、EMファイバー呼ばれるガラス繊維合繊繊維中に吸収する波長の2倍の長さステンレス繊維分散させた電波吸収材がある。電波吸収体は、インピーダンス異ないくつかの層を重ねることで、入射電波逃がさないようにできる。入射側は低インピーダンスとして、内部深く電波が進むにつれてインピーダンス高くし、電波反射抑えながら効果的に吸収消滅させることが図れる。 誘電性の吸収材料使用して λ 4 {\displaystyle {\frac {\lambda }{4}}} の厚みを持たせると、誘電率 ϵ γ {\displaystyle {\boldsymbol {\epsilon }}_{\gamma }} に対して λ 4 ϵ γ {\displaystyle {\frac {\lambda }{\sqrt {4{\boldsymbol {\epsilon }}_{\gamma }}}}} に減らすことが出来る。

※この「電波吸収体技術」の解説は、「ステルス性」の解説の一部です。
「電波吸収体技術」を含む「ステルス性」の記事については、「ステルス性」の概要を参照ください。

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