電波塔としての施設、特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 21:14 UTC 版)
「スカイタワー西東京」の記事における「電波塔としての施設、特徴」の解説
電波塔の高さ115mほどの位置などに直径3mほどのパラボラアンテナなどが設置されている。1階に発電室がありそこに非常用発電機が設置され、無停電電源装置(CVCF)も設置されており、停電時にも電波の送出が止まらないしくみになっている。無線機室には、当電波塔を利用する各社の無線機が設置されている。地下2階には運営会社「株式会社田無タワー」の事務室があり、職員が在中し、総合監視盤などで常に機器の監視等を行い、そこでライトアップも操作されている。 スカイタワー西東京の鉄塔は武蔵野台地に聳え立つ(そびえたつ)形になっており、その立地のおかげで(無線用語で言うところの)「見通し距離」も十分に確保されているので、移動系の基地局からマイクロ波固定局まで様々な用途で利用が可能な電波塔である。UHF-VHF放送用アンテナ、パラボラアンテナ、コーリニアアンテナ、コーナーレフアンテナなど、様々なアンテナを設置できるように設計されており、様々な形状のアンテナが効率良く配置されている。当電波塔では近年高度化しているデジタル方式のタクシー無線を効率良く運用することが可能で、「東京第2集中基地局」として東京西部地区をカバーしており、アンテナなどの設備も整っているので、利用者は無線装置を設置するだけで運用が可能。 データ 地上高:195m 位置:北緯 35°44′06.41、東経 139°31′22.92 海抜:65m 設備:固定通信用アンテナ、携帯電話用アンテナ、移動体通信用アンテナ、無線呼出用アンテナ、コミュニティFM放送用アンテナ、キュービクル 建造の経緯 1980年代後半から、日本の行政でいわゆる「通信の自由化」が進められ、無線通信の利用が活発化したのにもかかわらず、無線通信に必要不可欠なアンテナを建造するための空間が足らない傾向があり、特に首都圏では高層ビルが林立し電波が遮断されがちな状況になり、将来の通信状況が悪化することが懸念された。そんな状況を解決するために、田無ファミリーランドグループを中心に東京都、田無市(現:西東京市)の出資により、1987年に第三セクターの株式会社田無タワーが設立され、当電波塔が建造されることになった。 1989年2月、郵政省(現:総務省)からマルチメディアタワー第1号認定を受けた。 1993年に多摩地域で開催されたイベント「TAMAらいふ21」開催中に運営していた臨時FM放送局「Egg STATION」(周波数:76.3MHz、出力:300W)の送信アンテナを設置していた。
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