降板理由について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 14:29 UTC 版)
実際の降板理由は、「パート3撮影時に発覚した石井の脱税騒動で自分の名前が脱税のために勝手に利用されていたことによる石井への不信感と、(胆管癌発症前に)総胆管結石および肝機能障害のため体調を崩し、自身の年齢も考えて、今後は自分の好きな仕事だけをしていくと決めたためだった」と山岡の死去後に週刊誌に報じられた。また、これと時を同じくして、東京にあった住まいを引き払い、愛知県豊田市に知人が開設する予定を立てていた老人ホームに「終の棲家」として入所することを決めており、引っ越しの準備もパート3が放送された時期には既に始めていたという(その際、財産整理という意味合いから姪と養子縁組を結んでいる)。極秘で藤岡琢也のみに今シリーズ限りで降りると話していたという。山岡の病状経過としては、第3シリーズ放送終了直前の1997年2月に、総胆管結石及び肝機能障害のため体調を崩し、渡鬼の撮影を全て撮り終えた3月に手術を受けたが、7月には胆管癌(ステージ4)を宣告された。しかし、山岡はドラマと舞台の仕事が事前に決まっていたものに関しては予定通り出演を続け、1998年2月の日生劇場での舞台「おもろい女」(森光子や芦屋雁之助らと共演)が生涯最後の仕事となった。黄疸を化粧で隠し、病状が悪化するなか千秋楽まで演じきり、その後は闘病に入って表舞台から姿を消した。 1998年12月、自らが胆管癌を患っていることを告白。同月15日に所属事務所を通じて、山岡は「70年突っ走ってきてそろそろゆっくり歩いて行こうかと思っていた矢先に『癌』という最悪のシナリオを頂いてしまいました。ただ、幸いなことに、このシナリオには結末が書いてありません。私が自由に演じていいことになっているんですね。力が入りますよ。もう少し時間がかかると思いますが、しばらくこの女優の底力を見守ってください」というコメントを発表した。この発表を聞いた橋田はそれまでの自分の発言を悔い、神社へお百度参りし、山岡の回復を祈ったという。
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