降格、活動見直し(2015-)
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「名張牛汁」の記事における「降格、活動見直し(2015-)」の解説
順調な活動を続けてきた名張牛汁協会であったが、2015年(平成27年)に愛Bリーグから「まちおこしの取り組みが不十分」との判定を下され準会員に降格した。具体的には、協会の活動が物販イベントへの参加が大半を占め、地域への普及活動や学校教育との連動といった愛BリーグやB-1グランプリの本来の趣旨である「まちおこし活動」が他の愛Bリーグ加盟団体と比べて十分でないというものであった。これにより十和田市で開催される同年のB-1グランプリへの出場権を失うこととなったが、名張牛汁協会は愛Bリーグへの異議申し立ては行わず、活動の方向性を1年かけて模索することにした。 まちおこし活動の第1弾として取り組んだのが、三重県立名張高等学校との連携であった。まず協会理事が2015年(平成27年)12月14日に名張高校を訪問して高校生の前でこれまでの活動や思いを語り、総合学科生活デザイン系列の生徒に新しい牛汁のレシピを募った。名張高校では校内選考を行い、通過した3点をコンテストに出品、2016年(平成28年)2月27日に名張産業振興センターアスピアで開かれた「なばり旅コンテスト」で来場者の審査を経て、チーズでご飯をロールキャベツのように巻いてコンソメ味のスープに仕立てた「洋の牛汁」が優勝した。洋の牛汁は同年4月9日の「名張桜まつり」で限定200食が販売された。また伊勢志摩サミットを契機とした「伊賀の國国際交流お国自慢大会」(5月22日)が伊賀市で開かれた際には、名張高校の生徒が牛汁を販売する活動が行われた。 以上のような地域振興活動が評価され、名張牛汁協会は1年ぶりに正会員の資格を回復し、東京臨海副都心で開催の2016年B-1グランプリに出場した。この大会への参加を前に、牛汁協会は「順位に関係なく、1人でも多くの人に名張を知ってもらえるように」と抱負を語った。2017年(平成29年)10月から11月にかけて名張市郷土資料館にて「ソウルフード展」が開かれ、牛汁ののぼりや「肉人」(にくんちゅ)と書かれた公式Tシャツなどの実物展示と牛汁のレシピや協会の活動の紹介が行われた。展示だけでなく11月25日には実際に牛汁の販売も行われる予定である。
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