闇の魔人衆(イベルグエン)
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「海皇紀」の記事における「闇の魔人衆(イベルグエン)」の解説
クラッサ・ライ イベルグエンの長。イルアンジャと同じく、「クラッサ・ライ」とはイベルグエンの長が代々襲名する名前であり、本名はシーヴァ。歴代の魔人の中でも屈指の実力を誇り、森守ですら自分に攻撃を当てらねぬと豪語する程脚に自信をもっている。長であるが故か本来イベルグエンには無い技も知っている。 イベルグエンは、本来ビゼンの里で主筋たるビゼンの家のものを守ることを勤めとしていたが、シーヴァは外界でその力を試す誘惑に駆られ、ビゼンの家が守るパンニャーの卵を盗んで出奔した。その後ロナルディアと結んで勢力を増大させた。 シーヴァとマリシーユ・ビゼンは、若い頃お互いに惹かれあっていたと思われるふしがある。しかし、シーヴァの野望がそれに勝り、結局二人が結ばれることはなかった。 メルダーザを救出するために離宮へ攻めこんできたファンと一騎討ちとなったが、足でニホントウを操るというファンの奇手を読めずに敗れた。その死の直前にはファンに力を貸し、それが故にファンはアナハラムを倒すことができた。 ドウ ヴェダイの物より重厚な「ルドランの眼」を常に装着している。ファンが驚くほどの素早い動き、イベルグエンの持つ古の業を駆使してファンを苦しめたが、イベルグエンですら知らないファンの体術の前に敗北。 敗北後瀕死の状態になった為、ジにイベルグエンは死体を見せてはならないという理由で回収され、事切れた後ルドランの眼を外された遺体は海中へと遺棄された。 ジ 「ダンドーの耳」に似た物を装着しており、蝙蝠の様に音で周囲の状況を把握する。イベルグエンの中でもさらに強い。下人の頃はアルラという名であり、ヴェダイとも面識があった。物静かで寡黙な印象を持つが、内心ではイベルグエンの魔人であることが歪んで傲慢なプライドとして息衝いており、ファンに敗北してからは感情と言葉が表出する事が増え、ヴェダイとの戦いでは味方を犠牲にする攻撃を行うなど極端な行動を取り、耳を破壊された時は決定的な隙となるほどの動揺を見せた。 ドウの代わりに来た男(氏名不詳) ドウの死亡後ジによって呼ばれた男。「ルドランの眼」の他に、豆粒程の小さなスピーカーを多数所持し、それを用いてヴェダイに「呪」をかけた。またそれを周囲に撒くことで見えない敵を作り出し、ファンらを撹乱した。前の戦いで右腕を斬られ、治療後ジと共に再戦したが、最後はファンの言葉を信じたトゥバンに切り伏せられる。 ジとともにガッツォを奪いにきた男(氏名不詳) 行軍する魔道部隊をカザルが奇襲したときに、アル・レニオスを拉致しようとした男。後日カザル軍の野営地に侵入し、再びアル・レニオスを拉致しようとするが、それを予測したファンの手配により、トゥバンに倒される。 ドウと同じようなルドランの眼らしきものを装備していたが、ほとんど戦闘らしい戦闘をしないまま倒されたため、具体的な装備や得意技等は不明である。 ジと共に離宮でヴェダイと戦った男(氏名不詳) ジと共に離宮でファン、ヴェダイを迎え撃った男。初登場は離宮ではなく、アル・レオニスを『救出』したジを回収するためロナルディア艦に搭乗していた。 短剣をファンに斬られるものの、2対1ということもあり体術でヴェダイを圧倒した。 最後はジによりヴェダイの体勢を崩す布石に利用され、後ろから不意に突き飛ばされた為ヴェダイの剣で喉を掻っ切られた。 残りのイベルグエン テラトーの森に侵入した際、森守に殺された模様。
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