鑑賞・学習型展示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/31 21:30 UTC 版)
常設展示は「山梨の風土とくらし」「甲斐を往き交う群像」「共生する社会」の三部構成。 「山梨の風土とくらし」において、「山に生きる」「里に暮らす」「城下町の賑わい」ではジオラマ展示が行われており、古文書や絵図資料、考古資料や民俗資料、聞き取り調査などに基づいて建物の模型や小道具、デフォルメされた人形が作成され配置されている。 「山に生きる」では、黒川金山での粉成の様子や「佐野山小屋見取図」に基づいた山中のそま小屋の様子、『甲斐叢記』に基づいた市川大門の紙漉小屋の様子、奈良田の焼畑農耕の様子などが再現されている。「里に暮らす」では近世のムラの営みと歳時記をテーマに、東部地域の養蚕民家がジオラマで再現されており、ノラのジオラマでは畑や水車小屋などが再現された情景模型で、米麦二毛作や綿花、煙草、果樹、里芋栽培など甲斐国の諸産業や四季の移ろいが表現されている。 「城下町の賑わい」では甲府城下町のジオラマが三台配置されている。甲府八日町(甲府市中央五丁目)札の辻にあった高札場のジオラマは『裏見寒話』や『甲府買物独案内』所載の「甲府繁栄之図」に基き城下町の入り口である高札場の番所や木戸、火の見櫓などが再現されており、同じく八日町にあった菓子商である升屋・若松屋前のジオラマでは、『甲斐廻手振』『甲府八日町初売之景』に基いて初売りの様子が再現され、初荷が積み上げられ人々が押し掛ける正月の様子が再現されている。柳町三丁目(甲府市若松町)の甲府道祖神祭りのジオラマでは、軒先に飾られた幕絵や辻に立てられたオヤマなど道祖神飾りが再現され、道祖神祭りの様子が復元されている。また、各ジオラマには甲府城下町の地下を流れていた甲府上水も再現されている。 山梨の風土とくらし - 原始から現代に至る山梨の自然と人との関わりに関する展示。自然の森の中で 甲斐の誕生 甲斐の黒駒 水に取り組む 戦国からのメッセージ 山に生きる 里に暮らす 城下町の賑わい 変貌する景観 甲斐を往き交う群像 - 山梨が閉じられた山国ではなく周囲に開かれた地域であったことを、甲斐源氏の活躍や甲州街道による江戸文化の往来など、具体的事象を通じて示す展示。信仰の足跡 甲斐をかける武士達 川を彩る高瀬舟 道がつなぐ出会い 江戸文化の往来 転換期に向き合う 巨富を動かす 共生する社会 - 近現代史をテーマに、自然と人間、人間と人間の共生を考える展示。地方病との戦い 山梨と戦争 明治40年の大水害
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