鉄道事業者の設置する標識
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 00:41 UTC 版)
踏切警標踏切警標は黄色と黒色の縞模様の板をX字に組み合わせた標識。JIS E 3701(踏切諸施設 - 安全色彩)で規格化されており、Xの交点は黒とすることなどが定められている。 踏切注意標踏切注意標は踏切を通過する自動車等に対して上部に架線が張られていることを注意する標識。踏切注意標には制限高などが書かれており左右の支柱の間に張ったスパン線に取り付けられている。 踏切動作反応灯警報機や遮断機などが正常に作動していることを踏切に接近する列車に知らせるための表示灯。公営・民営鉄道では、1956年に制定された「自動踏切遮断装置の構造基準」において、遮断装置動作反応灯を設けることと規定されており、第1種踏切の遮断機が正常に降下が完了していることを知らせる踏切動作反応灯を設置している(事業者により、「踏切合図灯」「踏切反応灯」など呼称が異なる)。現在は設置義務はなく、JRから経営分離した路線では、新たに設置した会社も設置していない会社も存在する。踏切動作反応灯でも従来の白熱電球に代わり発光ダイオード (LED) が使用されるようになった。事業者により形状は異なり、特殊信号発光機と一体にしている鉄道事業者もある。 4本の棒がX字形に点灯するもの叡山電鉄、西武鉄道以外の関東地方の大手私鉄および北総鉄道、江ノ島電鉄、箱根登山鉄道、秩父鉄道、流鉄、鹿島臨海鉄道、遠州鉄道、JR東海の一部の踏切、西日本鉄道(西鉄)などに設置されている。1960年代初頭頃までは、西武鉄道や南海電気鉄道も標準デザインだった。 白色灯2個が交互に点灯または連続点灯するもの西武鉄道(上下2灯が交互に点滅)、近江鉄道(遮断機鳴動中は下灯点滅、遮断棹閉鎖後に上灯点灯)、近畿日本鉄道(上下2灯が同時点灯)、高松琴平電気鉄道、一部の東武鉄道の踏切(左右の2灯が交互に点灯) 白色灯1個がX字状に点灯・点滅するもの山陽電気鉄道、神戸電鉄、広島電鉄、水間鉄道、京阪電気鉄道 白色灯1個が連続点灯するもの第三セクター鉄道の多くの路線、関東鉄道、銚子電鉄、地方のJR線の一部の踏切・旧国鉄 白色灯1個が点滅するもの名古屋鉄道、豊橋鉄道、阪神電気鉄道(○字型に点滅)、阪急電鉄、能勢電鉄 白色灯5個が連続点灯するもの南海電気鉄道、阪堺電気軌道、泉北高速鉄道、和歌山電鐵、京阪電気鉄道 4本の棒がX字形点灯(小田急) 白色灯2個が交互に点灯(西武) 白色灯5個が点灯(南海) 白色灯2個が点灯(近鉄)
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