選出活動の意義
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後年に「台湾土木史」を編纂することになった国立台湾大学教授の陳清泉は十大史蹟選出を以下のように述べている。 『この活動は世間の反響を呼び、参加した学者らも自身による審査過程で時代を超越した様々な建造物の歴史に触れるとともに、関連する記録や文献が急速に失われつつあることに直面した。審査員を務めた学会理事長で台大教授の陳振川が呼びかけたことで、2002年に「土木史委員会」が結成され、多くの土木技術者が集まって「台湾土木史(繁体字: 台灣土木史)」編纂作業が始動した。編纂作業は発起人の陳と後任の台大土木工程系教授兼学会理事長の楊永斌(中国語版)が支持のもとで陳清泉が主任委員として指揮を執った。綱目策定、資料収集、本文執筆、編集作業、印刷・出版作業などの多岐に渡る編纂作業が続行された。編集作業に関わる部分ではは2004年に委員会内に小部会がつくられ、立て続けに招集された部会では網目計画修正、資料の検証、写真などの著作権請求、数度の査読依頼、校正、印刷、出版事務、予算交渉などが行われた。こうして台湾の約400年の歴史に跨る土木事業の発展を考証し、わかりやすく分類した全7部作の史料が2007年に完成。「史実に迫り、各時代の土木技術を伝える、時空を超えた文明の典範」の目標を達成すべく、各委員の努力により交通工程誌6部作と水利工程誌からなる900ページの大作は2008年に出版された。「台湾土木史」は先人の心血の結晶であり、事跡を忠実に辿ることができ、土木技術の伝承と創造を促すことで、土木の社会的地位を高めることにもつながる。また、優秀な青少年が業界に参与も促し、やがて技術の創造・革新が国家建造を推進し、文明の進歩につながる。土建業界の先人と新人、各界人士がこの書物を手に取り熱心に読むことを願っている。』
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