規制用途
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 06:38 UTC 版)
自動車が誕生して間もない頃、各国は独自の道路標識を開発していた。1968年、国際連合経済社会理事会の支援のもと、世界の道路標識を調和させるために「道路標識及び信号に関するウィーン条約」が作成された。それ以来、多くの国がこの条約に署名し、その提案を採択している。この条約によって直接認可されているか、または条約の影響を受けている速度制限標識を以下に示す。 日本の最高速度50km/h標識 大韓民国の最高速度50km/h標識 朝鮮民主主義人民共和国の最高速度40km/h標識 中華人民共和国の最高速度40km/h標識 ハンガリーの最高速度100km/h標識 スウェーデンの最高速度30km/h標識 - 黄色の背景は、雪が道路標識の背景を覆っている場合にコントラストを与えている アイルランドの最高速度標識の「km/h」という文字は、略語ではなく記号なので、「kilometres per hour」(英語)と「ciliméadar san uair」(アイルランド語)の両方を表している メキシコの最高速度50km/h標識 アラビア数字(下)とアラビア文字(上)の60km/h制限速度(アラブ首長国連邦) サモアはマイル毎時とキロメートル毎時の両方を使用している アメリカ合衆国の最高速度80km/h標識(通常はマイル毎時だが、カナダやメキシコとの国境付近では、km/hの標識が認められている) フィンランドの水路の最高速度9km/h標識 1972年にEUは指令を発表し(1979年にイギリスとアイルランドを考慮して改訂)、加盟国はCGS単位系の使用を廃止し、国際単位系(SI)を採用することを求めた。SIの使用は、加盟国が公文書で「km/h」を「kilometres per hour」の略語として使用することを暗黙のうちに義務づけた。 1975年に発表されたもうひとつのEU指令は、欧州連合内の速度計の配置を規制するもので、「km/h」の文字をすべての言語で表示することを要求しているが、それが「kilometres per hour」の現地語の自然な略語ではない場合もある。例としては、以下のようなものがある。 オランダ語:kilometer per uur ポルトガル語: quilómetro por hora ギリシャ語:χιλιόμετρα ανά ώρα 1988年、国家幹線道路交通安全局(NHTSA) は、速度計の表示に「MPHおよび/またはkm/h」を使用することを規定した規則を公布した。2000年5月15日には「MPH、またはMPHとkm/h」と明確化された。しかし、連邦自動車安全基準番号101(制御および表示)では、「大文字と小文字の任意の組み合わせ」で単位を表すことができるようになっている。
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