製作・放送
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トーマスの第2シリーズの製作終了後、第3シリーズの撮影が開始されるまでの1987年から1988年のブランク期間に、トーマスの撮影でも使用されていたサリー州シェパートンに在る撮影所「シェパートンスタジオ」にて製作が行われた。スタジオ内に設置された大型水槽に、船底に車輪付きのシャーシを取り付けたタッグスの模型を並べ、シャーシに繋がれた糸を引っ張ることでタッグスを移動させながら撮影を行っていた。遠隔操作で目や顔の動作を付けていた点はトーマスと同様である。模型の大きさはトーマスと同スケールで、本作に登場する蒸気機関車などの鉄道模型はトーマスと同じメルクリン社の1番ゲージの機関車とバックマン社のGゲージの客車等を使用している。 1クール分の全13話が制作され、1989年4月にイギリスで放送が始まるとそこそこのヒットになったが、その後1990年にクリアウォーター社が解散し、更に本作の放映・制作権を所有していた番組制作会社TVSも1992年に解散したこと等から、第2シリーズ以降の続編の制作やアメリカでの放送などの計画は全てお蔵入りとなった。但し、本作の撮影で使用された港のセットや客船の模型をブリット・オールクロフト社が買収し、トーマスの第3シリーズ以降の撮影に転用された。また、クリアウォーター社のほとんどの社員はブリット・オールクロフト社に引き抜かれ、以降のトーマスシリーズの製作に残留した。一方でトーマスの製作総指揮でもあったプロデューサーのロバート・カルドナはトーマスの製作からも離れ、カナダにて本作と作風が酷似しているタグボートを主役とした作品「Theodore Tugboat」を製作した。 クリアウォーター社やTVSの解散後、本作の権利の継承者は不明とされテレビ再放送等も行われなかったが、ロバート・カルドナが本作の映像を1997年よりアメリカで放送が開始された子ども向け番組「Salty's Lighthouse」に提供した事から、当時の映像権利はロバートが所有していたと思われる。「Salty's Lighthouse」では本作がそのまま放送される事はなく、番組側で新たに創った物語に合わせて本編映像を再編集したものが放送された。脚本上でもキャラクターの性別や名前が変更されるなど改変が多かった。その後本作の映像を含む「Salty's Lighthouse」の放送回の一部が2005年にイギリスで発売されたコンピレーションDVD「Toddler Time」に収録され、事実上本作の映像がDVDとして発売されたのはこのタイトルのみである。
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