製作・撮影
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/16 16:54 UTC 版)
6月末からタイのチェンマイで撮影が始まり、まず冒頭とラストシーンを撮影。以後、東京都内や近郊で撮影が行われ、8月下旬にクランクアップ。11月22日に試写会と記者会見が行われ、出演の原田知世、西田尚美、脚本の篠崎絵里子、エグゼクティブプロデューサーの海辺潔、プロデューサーの近藤晋が出席した。原田は、出会った若い男性のために会社から1億円を横領してしまうという主人公・梨花の行動について、撮影を終えた後でも「私は梨花のようになることはないですね」と断言するくらいその心理は理解し難く、ギリギリまでどう演じるのか分からず毎日監督と相談し、悩みながら撮影したことを明かした。買い物依存症の亜紀を演じた西田尚美も、そんな原田演じる梨花を見て、「この人は何を探してるんだろう?と苦しくなった」と告白し、それは一緒に作品を鑑賞した自分の夫も同意見だったと話した。また、西田は原田と高校時代の親友という設定でありながら、久々に会ってカフェで話をするという第1話のたった1シーンでしか共演できず、「あっというまで残念。でも『時をかける少女』で育った世代でありとても嬉しい。原田さんかわいかったな」と、会見や自身のtwitterで共演の喜びを明かした。原作の著者である角田光代も完成したドラマを見て、「自分が書いたものよりももっと深い恋愛の物語になっている」「原田知世さん演じるまじめな梨花の、透明な孤独感と空虚感に胸が痛んだが、一段と恋愛について深く考えざるを得ないドラマにしてもらえて幸せ」という感謝の言葉を述べている。
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