裏金要求疑惑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 17:33 UTC 版)
2021年11月29日午後、衆議院議員の泉田裕彦(同年10月の総選挙で新潟5区から立候補し比例復活で当選)が自身のTwitterに「今回の衆議院総選挙で、2~3千万円の裏金要求をされました。『払わなければ選挙に落ちるぞ』という文脈でした。広島で事件があったばかりでよくやると思いましたが、違法行為はお断りしました」と書き込んだ。 同日夜、泉田の秘書が、泉田の資金管理団体「泉田裕彦政治経済防災研究会」の公式Twiiterを更新。裏金を要求した人物の秘書から、4年前に「Kという人物を(泉田の秘書に)採用しないと、明日から対立候補を立てて活動していく。そして、あんたのところは2年半後の選挙で落選する」と脅されたと記載した。泉田がKを採用していないのに「一時、書類上、政策秘書に採用された状態になっていた。書類を偽造して衆議院に提出していた」と明かし、また、裏金を要求した人物の秘書は「その約1年後に別の件で逮捕されている」と明かした。 同年12月1日、泉田は記者会見し、裏金を要求したのは星野だと明かした。選挙前の9月4日に星野が自宅に泉田を呼び、「比例に引っかからなかったら終わりだよ。2000万や3000万をもったいながったら人生終わるよ」と話して裏金を要求し、「いちいち警察に報告するわけじゃないんだから、あとで悔いが残ると」「この話は早く言えば、秘書の耳に入れてもいけない」と責めたてたと述べた。また、「録音もある。第三者の名前を消した上で全部公開する用意がある」と明かした。泉田は星野の自民党新潟県連からの除名を求めている。 同日、星野は取材に対し「うそでたらめを言われてもどうしようもない。ないものはないんだから」と述べ、泉田の発言を否定。金は要求してないと言い、「親方同士が会って金の話はしない。担当者での話だ」と述べた。 12月2日午後、CBC制作TBS系列の番組「ゴゴスマ」で東国原英夫は「昨日、泉田さんに会って話を聞かせていただきました。(星野とのやり取りの)録音も30分聞かせていただきました」と述べた。 12月3日午前9時半頃、星野は「自分が言ったこと、言われたこと、全部思い出しましたから。全て」と述べ、一転して泉田に対する発言を認めた。その後、泉田と星野とされる人物の音声データが各メディアで公開されたが、同日午後に星野は記者会見を行い、「選挙中、泉田氏に『選挙が終わっても印刷費など選挙の経費は払わなければいけないのではないか』という話はしたが、裏金を要求したというのは作り話だ」と釈明し、具体的な金額が示されていることについては「『選挙にどのくらいのお金がかかるのか』と泉田氏から質問されて答えたものだ」と述べ、裏金要求の意図を否定した。 12月6日、星野が支部長を務める自民党長岡支部は、泉田の新潟5区支部長解任を党本部に働きかけるよう党新潟県連に申し入れた。12月8日、同党の新潟3区衆議院議員の斎藤洋明は自身のツイッターに「星野県議の言動は極めて問題である」「県連に対して速やかに厳しい処分を下すよう求めている」と投稿した。 12月20日午前、党新潟県連に離党届を提出した。提出後、記者会見を開き、「党や県民に迷惑をかけた」と理由を述べた。離党届は27日付で受理された。
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