蘭島駅とは? わかりやすく解説

蘭島駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/29 13:20 UTC 版)

蘭島駅[* 1]
駅舎(2018年9月)
らんしま
Ranshima
S18 余市 (5.3 km)
(6.9 km) 塩谷 S16
所在地 北海道小樽市蘭島1丁目
駅番号 S17
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 函館本線
キロ程 237.9 km(函館起点)
電報略号 シマ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線[1]
乗降人員
-統計年度-
56人/日
-2015年-
開業年月日 1902年明治35年)12月10日[2]
備考 無人駅
  1. ^ 改称経歴
    - 1904年(明治37年)蘭島駅→忍路駅
    - 1905年(明治38年)忍路駅→蘭島駅
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蘭島駅(らんしまえき)は、北海道小樽市蘭島1丁目24にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線である。駅番号S17電報略号シマ事務管理コードは▲130113[3]

歴史

1976年の蘭島駅と周囲約750m範囲。左側が長万部方面。隣の塩谷駅と同様の配線を持ち、駅舎横の小樽側に貨物ホームと引込み線を持っていたが、既に貨物扱いは廃止されて放置されている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

アイヌ語の「ラン・オシマク・ナイ」(下り坂の後ろの川)より。

駅構造

小樽駅が管理する無人駅で、相対式ホーム2面2線を持つ地上駅である。ホームの移動は跨線橋を使う。駅舎がありベンチ等が設置されている。

2019年10月1日までは簡易委託駅で、総販システムにより発券された乗車券の発売を行っていた。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 函館本線 上り 然別倶知安方面
2 下り 小樽札幌方面

利用状況

乗車人員の推移は以下の通り。年間の値のみ判明している年度は日数割で算出した参考値を括弧書きで示す。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

乗車人員推移
年度 乗車人員(人) 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1958年(昭和33年) 346,079 (948.2) [8]
1959年(昭和34年) 369,000 (1008.2) [9][注釈 1] 以下、年間値は千人単位のものを人換算
1960年(昭和35年) 355,000 (972.6)
1961年(昭和36年) 336,000 (920.5)
1962年(昭和37年) 274,000 (750.7)
1963年(昭和38年) 235,000 (642.1)
1964年(昭和39年) 230,000 (630.1)
1965年(昭和40年) 237,000 (649.3)
1966年(昭和41年) 233,000 (638.4)
1967年(昭和42年) 211,000 (576.5)
1968年(昭和43年) 190,000 (520.5)
1969年(昭和44年) 155,000 (424.7)
1970年(昭和45年) 130,000 (356.2)
1971年(昭和46年) 107,000 (292.3)
1972年(昭和47年) 121,000 (331.5)
1973年(昭和48年) 121,000 (331.5)
1974年(昭和49年) 119,000 (326.0)
1975年(昭和50年) 115,000 (314.2)
1976年(昭和51年) 127,000 (347.9)
1977年(昭和52年) 119,000 (326.0)
1978年(昭和53年) 118,000 319.0 [9][10]
1979年(昭和54年) 107,000 (292.3) [9]
1980年(昭和55年) 104,000 (284.9)
1981年(昭和56年) 96,000 (263.0)
1982年(昭和57年) 85,000 (232.9)
1983年(昭和58年) 75,000 (204.9)
1984年(昭和59年) 81,000 (221.9)
1985年(昭和60年) 89,000 (243.8)
1986年(昭和61年) 64,000 (175.3)
2017年(平成29年) 62.4 [11]
2018年(平成30年) 62.0 [12]

駅周辺

その他

  • 国鉄時代には周辺に鉄道員訓練所や、そのための宿舎等があった。
  • 1981年(昭和56年)から1999年(平成11年)の海水浴時期には臨時快速『らんしま号』が運転された。駅改札口から浜まで約800mも人の列が途切れなく続いたうえ、海水浴客によってセブン-イレブン蘭島店は数年間日本一の売り上げを記録し続けたこともあった。しかし今は過疎とレジャーの変化とがあいまって往年の繁盛はなく、一両編成のワンマン列車を満員にするのも時々しかない。それでもニセコ積丹小樽海岸国定公園の一部で、その美しい景色と初心者や子供でも泳ぎやすい遠浅な浜であることから、根強い人気がある。

ロケ地としての使用

  • 1988年(昭和63年)8月、グリコポッキーのCM(主演:南野陽子)のロケに使用された。CMの設定では「みなやま駅」と表記されている[13]
  • 2005年(平成17年)2月、映画「NANA」のロケに使用された。映画の設定では「北港駅(きたみなとえき)」と呼ばれた[14]

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
函館本線
快速「ニセコライナー」・普通
余市駅 (S18) - 蘭島駅 (S17) - 塩谷駅 (S16)

脚注

注釈

  1. ^ 『小樽市史』第10巻には単位の記載が欠落しているが、年間乗客数を千人単位で表したものと推測されるため、本表ではそのようにみなす。

出典

  1. ^ 『週刊 JR全駅・全車両基地』 11号 函館駅・大沼公園駅・倶知安駅ほか72駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年10月21日、25頁。 
  2. ^ a b c d e f g h 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、813頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、215頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362022年12月10日閲覧 
  4. ^ a b c d e 小樽市史』 7巻、小樽市、1993年3月25日、970-973頁。doi:10.11501/9572167https://dl.ndl.go.jp/pid/9572167 
  5. ^ “日本国有鉄道公示第145号”. 官報. (1982年2月27日) 
  6. ^ “「通報」●函館本線蘭越駅ほか29駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 4. (1984年3月31日) 
  7. ^ 駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2007年9月12日。 オリジナルの2007年9月30日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20070930015220/http://www.jrhokkaido.co.jp/press/2007/070912-3.pdf2014年9月6日閲覧 
  8. ^ 小樽市史』 4巻、小樽市、1961年9月10日、708-710頁。doi:10.11501/9570536https://dl.ndl.go.jp/pid/9570536 
  9. ^ a b c 小樽市史』 10巻、小樽市、2000年2月15日、784頁。doi:10.11501/9572267https://dl.ndl.go.jp/pid/9572267 
  10. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、811頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  11. ^ 函館線 長万部・小樽間の状況について” (PDF). 函館線(函館・小樽間)について(北海道新幹線並行在来線対策協議会). [第6回ブロック会議(令和元年7月~8月)]. 北海道. p. 4 (2019年7月22日). 2021年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。
  12. ^ 函館線 長万部・小樽間の状況について” (PDF). 函館線(函館・小樽間)について(北海道新幹線並行在来線対策協議会). [第7回ブロック会議(令和2年8月)]. 北海道. p. 4 (2020年8月26日). 2021年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。
  13. ^ 月夜のくしゃみ、1988年8月15日付(1989年7月角川書店
  14. ^ JR北海道函館本線蘭島駅|NANA ロケ地 - e-まちタウン

関連項目

外部リンク


蘭島駅

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一日だけの恋人」の記事における「蘭島駅」の解説

函館にある駅という設定登場駅員鉄道運休していることを告げられる

※この「蘭島駅」の解説は、「一日だけの恋人」の解説の一部です。
「蘭島駅」を含む「一日だけの恋人」の記事については、「一日だけの恋人」の概要を参照ください。

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