蘭川発電所
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位置:.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯35度35分9.5秒 東経137度35分26.4秒 / 北緯35.585972度 東経137.590667度 / 35.585972; 137.590667 木曽電気2番目の発電所は蘭川発電所(あららぎがわはつでんしょ)である。所在地は長野県西筑摩郡吾妻村大字妻籠(現・木曽郡南木曽町吾妻)字茅ヶ沢。木曽川支流蘭川(あららぎがわ)に2つある発電所のうち下流側のものにあたる。 1922年8月木曽電気に水利権が許可されたのち着工され、1925年10月初旬に竣工、10月19日より運転を開始した。出力は1200キロワット。水車・発電機は川上川発電所と同じくエッシャーウイス製およびシーメンス製で、水車は縦軸フランシス水車、発電機は容量800キロボルトアンペアの三相交流機(周波数60ヘルツ)をそれぞれ2台備える。 1927年、近隣の読書村を流れる木曽川支流与川に大同電力系の信美電力(後の木曽発電)が与川発電所を建設した。同社は1934年蘭川上流側に妻籠発電所も完成させる。両発電所の発生電力は一旦大同電力賤母発電所(山口村)構内にある木曽発電山口変電所へと送られ、昇圧の上で大同電力へと供給されていたが、木曽電気においても1932年10月より蘭川発電所の発生電力を同変電所経由で大同電力へと売電するようになった。木曽電気からの供給高は880キロワットである。 1942年4月に川上川発電所とともに中部合同電気から中部配電へと引き継がれたが、3年後の1945年(昭和20年)6月1日付でさらに日本発送電へと譲渡された。そして1951年(昭和26年)5月の電気事業再編成では与川・妻籠両発電所などとともに日本発送電から供給区域外ながら関西電力へと継承されている。
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