ざおう‐こくていこうえん〔ザワウコクテイコウヱン〕【蔵王国定公園】
蔵王国定公園
樹氷と山スキーで知られる蔵王山一帯を主に、北部の面白山(おもしろやま)山地を含めた公園である。蔵王山は奈良時代に願行上人(がんこうしょうにん)(役小角(えんのおづぬ)の説もある)によって開山された、修験道の山でもあった。熊野岳(1,841m)山頂には今も蔵王権現が祀られている。
火口湖のお釜と、標高のわりに豊かな高山植生が見どころである。まばらに立つ背丈の低いオオシラビソが、冬は樹氷をまとってモンスターとなり、ロープウェイから探勝できる。
蔵王エコーラインが山形県上山(かみのやま)市と宮城県蔵王町を結び、蔵王山火口東側を通っている。北部の宝珠山中腹には芭蕉の句で有名な山寺(立石寺(りっしゃくじ))がある。数多いスキー場のほか、周辺には青根、蔵王などの温泉地も多い。
蔵王国定公園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/24 08:09 UTC 版)
Zao Quasi-National Park | |
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蔵王国定公園 | |
蔵王の御釜 宮城県 | |
地域 | 宮城県,山形県 |
最寄り | 仙台市,川崎町,蔵王町,白石市,山形市,上山市 |
座標 | 北緯38度08分37秒 東経140度26分24秒 / 北緯38.14361度 東経140.44000度座標: 北緯38度08分37秒 東経140度26分24秒 / 北緯38.14361度 東経140.44000度 |
面積 | 39,635ha |
創立日 | 1963年8月8日 |
運営組織 | 宮城県、山形県 |
蔵王国定公園(ざおうこくていこうえん)は、宮城県と山形県にまたがってある国定公園[1]。奥羽山脈上の面白山およびその南に続く蔵王連峰からなる山岳公園で、1963年(昭和38年)8月8日に指定された。面積は39,635ha[2]。
概要
当園の総面積39,635haのうち、国有地は26,982ha(68.1%)、公有地は825ha(2.1%)、私有地は11,828ha(29.8%)[2]。全体の97.3%が特別地域であり[3]、うち御釜周辺から不忘山にかけてが特別保護地区に指定されている[4]。
蔵王一帯はスキーリゾートとしても名高く、樹氷の名所として知られる(蔵王連峰参照)。公園北部の面白火山群一帯は紅葉川渓谷や二口峡谷など変化に富んだ景観が見られ、穴場のレジャー地となっている。
また、奥の細道でも著名な山寺(立石寺)も同公園内に含まれる。二口峡谷の磐司岩は表磐司・裏磐司・日陰磐司から成り、多数の岩が屹立する柱状節理で、国の名勝となっている。ほかに同公園内に含まれる温泉地としては山形県側に蔵王温泉、宮城県側に青根温泉、遠刈田温泉、峩々温泉などがある。
火山
- 熊野岳
- 雁戸山
- 大東岳
脚注
- ^ 国定公園ガイド(一般財団法人 自然公園財団)
- ^ a b 国定公園土地所有別面積表 (PDF) (環境省 自然保護各種データ)
- ^ 国定公園地種区分別面積表 (PDF) (環境省 自然保護各種データ)
- ^ 自然公園・自然環境保全地域等索引図(26上山) (宮城県「自然公園等区域閲覧サービス」検索画面)
関連項目
外部リンク
- 蔵王国定公園 (宮城県)
「蔵王国定公園」の例文・使い方・用例・文例
- 蔵王国定公園という国定公園
藏王國定公園と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
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