茶外茶の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/24 18:01 UTC 版)
茶葉を用いない伝統茶には以下のような種類が存在する。 スンニュン(おこげ湯) - 釜で米を炊いた後に残ったお焦げに湯を注いで飲む。昔は石鍋でご飯を炊いていたためにおこげができやすく、家庭でよくスンニュンが飲まれたが、炊飯器が普及しておこげができにくくなり、麦茶やトウモロコシ茶がよく飲まれるようになった。ただし、最近の韓国の炊飯器にはスンニュンが飲めるようにおこげモードのついているものが存在する。 オクスス茶 - 大粒のトウモロコシを焙煎したもの。 ユルム茶 - はと麦を焙煎したもの。 ポリ(麦)茶 - 日本の麦茶とおなじ。 ヒョンミ(玄米)茶 - 焙煎した玄米の茶。日本の玄米茶とは違い、茶葉は入っていない。 ユジャ茶(柚子茶) - 柚子と砂糖、蜂蜜を煮込んだものに湯を注して飲む。見た目はマーマレード状。 テチュ茶 - ナツメの実と砂糖、蜂蜜を煮込んだものに湯を注して飲む。 モクァ(木瓜)茶 - カリンの実と砂糖、蜂蜜を煮込んだものに湯を注して飲む。 メシル(梅実)茶 - ウメの実と糖分を煮つめたものをお湯に注いで飲む。 センガン(生姜)茶 - 生姜と砂糖、蜂蜜を煮込んだものに湯を注して飲む。 ボルクル(蜂蜜)茶 - 蜂蜜をそのまま湯に溶かしたもの。「クル(蜜)茶」とも。 インサム(人参)茶 - 高麗人参を煎じたもの。健康飲料。 スサム(寿参)茶 - 高麗人参の6年ものだけを使った薬用茶。 キョルミョンジャ(決明子)茶 - エビスグサの種を煎じたもの。 トゥングルレ茶 - アマドコロの根を煎じたもの。 オミジャ(五味子)茶 - チョウセンゴミシの実を煎じたもの。茶は赤い色でほのかな甘みとさわやかな酸味がある。甘味、酸味、苦味、辛味、塩味の5つの味を感じるというので五味子の名がついた。 サンスユ(山茱萸)茶 - サンシュユの実エキスに甘みをつけたお茶。 ケーピ(桂皮)茶 - 肉桂(シナニッケイ、Cinnamomum aromaticum)の茶。 クッカ(菊花)茶 - キクの花を煎じたお茶。 ソルリプ茶・ペギョプ(柏葉)茶 - どちらも松葉の茶だが、前者は朝鮮半島で一般的な赤松や油松の葉、後者は朝鮮五葉松の葉の茶である。
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