花嫁と聖印を持つ者たち
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/03 09:20 UTC 版)
「聖なる花嫁の反乱」の記事における「花嫁と聖印を持つ者たち」の解説
エリセ・イルマイア 主人公。16歳。エーレの守護神「森の王」の9人目の「花嫁」に選ばれた娘。 リオン以外の男たちからは「山ザル」呼ばわりされるほど、奔放でガサツでおてんば。単純で世間知らずで図太いが、芯も負けん気も強く一度決めたことは最後までやり通す。リオンによると「学校の勉強には身が入らなかったが、本当は機転が利いて賢い女の子」とのこと。 リオン・シュリエル 20歳。エリセの幼馴染で恋人。エーレのとある氏族長の息子。 いつも穏やかで心優しい美青年。品行方正で教養も高い。エリセの最大の理解者で、エリセにとって心の支えでもある。 エーレから追放された後、「緋の貴婦人」に囚われ拷問を受けていたところを、ヴァンに助けられる。追手をかわすために女装して「花嫁」になりすまし、エルダミア邸に匿われる。しかしヴァンを追ってエルダミア邸を訪れた「緋の貴婦人」と思わぬ再会を果たし、正体は露見しなかったものの拷問の後遺症でフラッシュバックを起こし倒れてしまう。 同じ頃、やはり「花嫁」とヴァンを探してエルダミア邸を訪れたアナベルとも面会し、受け取った手紙からシャルワールの事情も知ることとなる。 ザディアス 20歳。聖殿の執行官。聖殿の実務を取り仕切り、「花嫁」の教育も行う。 非常に生真面目な青年で、奔放なエリセには「小舅」のように思われている。元は「外界」の孤児で、エーレの前執行官ザキルに拾われ育てられた。 生まれ持った聖印とザキルの両腕を失わせてしまった自責の念から、当初は「花嫁」を生贄に捧げることだけを考えていたが、「外界」でのエリセの行動を見るうちに考えが変わりつつある。 シエナ 9歳。「外界」でエリセが助けた戦災孤児の少女。成り行きでザディアスと一緒に旅することになる。 まだ幼いが思慮深く、また祖母から教わった知恵でザディアスを助ける。神託や預言にも似た不思議な能力を持つ。 シド 「外界」のある街の刑吏で、ヴァンの友人。妻を亡くし、まだ幼い娘アイラと二人暮らし。 誠実な人物だが、刑吏と言う役目柄、街の人々にはあまりよく思われておらず、そのためアイラに寂しい思いをさせていることを気にしている。罪人を生かさず殺さずの状態にするため、医者ではないが医術に深い知識を持つ。 「緋の貴婦人」の手から逃れたヴァンとリオンを匿い、リオンの傷を手当てする。傷ついたリオンを医者に診せることを予想していた「緋の貴婦人」も、さすがに刑吏のところで匿われているとは予想できなかった。 隠れ里の聖殿長 64歳。「外界」に残ったエーレ人の末裔。聖印の持ち主の中では最年長。 シャルワール 20歳。海の向こうにある国カサドゥヤの第一王子。 異教であるエーレ人の聖印を持って生まれたために、世継ぎながら周囲から不信の目を向けられており、聖印と深く関わる「花嫁」を憎んでいる。「花嫁」を探すようヴァンへ依頼した人物でもあり、ヴァンの妹アナベルを侍女兼人質として傍に置く。 9人目の「花嫁」が現れたと知り、アナベルを連れて海を渡り自らトロヤの街に赴く。 イアン・ゼラム 42歳。最強の傭兵隊として知られる「七頭の大蛇(ドラゴン)隊」隊長。ヴァンのかつての上司でもある。22歳の時に、残虐な娘(当時12歳の「緋の貴婦人」)を見て戦慄を覚える。 アーサー 53歳。浮浪者。神と話したりこの世ならざる世界へ行ったりする不思議な能力を持っており、「あっちの世界」でヴァンに会ったことがあると言う。
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