聖ベルナール女学院
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呉 美由紀(くれ みゆき) 2年生。13歳。水産会社社長令嬢。女学院パートの視点人物。 親友の渡辺小夜子の身を案じて行動するうち、学院内で起こった事件に巻き込まれてしまう。黒い聖母らしき人影を追って本田の殺害現場を目撃、小夜子が校舎屋上から飛び降りるのを見て気絶するが、目を覚ますと何故か小夜子ではなく夕子が転落死したと告げられ、売春組織との関連を疑われて是亮や海藤に厳しく尋問されて金銭を要求される羽目になる。 続編の『今昔百鬼拾遺』シリーズにも主人公として登場する。 渡辺 小夜子(わたなべ さよこ) 2年生。13歳。網元の娘だが、昭和27年夏に船が事故を起こしたのが契機で実家の経済状態が悪化し、寄付金の額が相当落ち込んで学校での立場と待遇が悪くなっている。それを理由に9月に担任の本田幸三に陵辱され、以来何度も関係を強要されて酷く憎み、噂に聞いた呪いを掛けて、殺したいと願かけする。 麻田 夕子(あさだ ゆうこ) 2年生。13歳。代議士の娘。「蜘蛛の僕」のメンバーで、山本から売春行為を疑われていた。問題を表沙汰にしないのと引き替えに自主退学を勧められている。 美由紀と小夜子に「蜘蛛の呪い」について語る。川野弓栄、山本純子、前島八千代に呪いをかけたが、同志の考えに疑問を持ち、沢山の失敗をして集団から抜けようとしたことで制裁を受けていた。 坂本 百合子(さかもとゆりこ) 1年生。蕎麦滓の小さな娘。臆病な割に口が軽い。聖ベルナール女学院に伝わるという、「黒い聖母の呪い」を美由紀と小夜子に教える。 本田 幸三(ほんだ こうぞう) 聖ベルナール女学院の男性教師。46歳で、学院に奉職する男性教師の中では一番若手。女性関係の醜聞で30歳で中央官庁を退職し、聖ベルナール女学院の教師となり、10年前に女性問題の責任を取る形で当時18歳の資産家の娘と結婚した。以来温順しく真面目に働いていたが、入学以来小夜子に目をつけており、彼女の経済状態が悪化した際に不貞な関係を強要する。小夜子によって「黒い聖母」に呪われた後に、校舎の屋上で絞殺される。 柴田 勇治(しばた ゆうじ) 柴田財閥総帥。柴田家に養子入りし、聖ベルナール女学院の理事長をしていたが、先代他界に伴って総帥に就任した。物腰柔らかな好青年。正義感の強い善人だが鈍感。 海棠 卓(かいとう すぐる) 勇治の腰巾着。高慢で慇懃無礼な虫唾の走る喋り方をする。美由紀から売春組織のメンバーを聞き出そうとする。 増岡 則之(ますおか のりゆき) 準レギュラー。柴田財閥の弁護士。柴田傘下の聖ベルナール女学院で起きた不祥事の始末のため、榎木津探偵社を訪れるが不在で、益田と共に中禅寺の元を訪れる。
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聖ベルナール女学院(せいべるなーるじょがくいん)
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房総・勝浦のとある山中にある、基督教精神に基づく教育理念を掲げた全寮制の伝道系女学校。織作家の先代当主・伊兵衛が大正時代に創設した私立学校。現在の理事長は織作是亮。
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