米国での日本仕様電話機の利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/29 09:12 UTC 版)
「アメリカ合衆国における携帯電話」の記事における「米国での日本仕様電話機の利用」の解説
日本仕様の電話機といえども、W-CDMAとGSMのデュアルモード機はかなりある。GSMをサポートしている場合は米国で使える可能性がある。 米国のGSMは、850MHzと1900MHzである。北米以外のGSMは、900MHzと1800MHz。全国規模の事業者は、T-Mobile US。 米国のW-CDMAは、全国規模の事業者としてはAT&TモビリティとT-Mobile USが手がけており、AT&Tモビリティが850MHz(Band V)と1900MHz(PSC1900帯/Band II)、T-Mobile USがAWS帯(Band IV又はX)と1900MHzでのW-CDMAが利用可能である。 日本のdocomoとソフトバンクモバイルのW-CDMA/LTE、KDDIのLTEは2100MHz(Band I)を含むが、この周波数は米国ではサービスされていない。(IMT-2000のコアバンドであり米国以外の殆どの国が導入しているが、歴史的事情によりバンドプランが北米大陸だけ異なる為) iPhone4(GSM版)のようにW-CDMA,GSMの両方でクワッドバンド対応の場合は、米国だけでなく世界中で問題なく使える。 一部の日本仕様電話機は(海外メーカーを中心に)AT&Tモビリティの850MHz、1900MHzのW-CDMAで使えるものがある。T-Mobile USのAWS帯に対応する端末は、日本で発売されている端末ではiPhoneシリーズ(5s/5c以降)やHuawei P10シリーズ以降等が対応し、特に海外系SIMフリー機での対応が非常に増えている(2018年現在)。また T-Mobile USは、1900MHzで、W-CDMA/HSPA+をサービスしているので、そちらも利用できる場合がある 日本の事業者のSIMカードを使う場合は、現地の事業者とのローミングアグリーメントが成立している事が必要。この場合 日本の電話番号が使えるが、(ソフトバンクのアメリカ放題を除き)国際ローミングなので通信料金は高い。 ソフトバンクのアメリカ放題サービスはSprintが関連会社として提携している為、現地の電話機のような使い勝手で定額又は無料通話、通信が行える。(現地の電話番号は発行されないので、現地の一般電話からの着信は国際電話となる)2020年3月7日から以下のネットワークに拡大され、iPhone以外の使用も可能となった。(データローミングはONとするように改定された。社名はSoftbank社サイトでの表記とする)Sprint AT&T T-Mobile USA Union CLARO PUERTO RICO(英語: Claro Puerto Rico) エアインタフェースのあう日本仕様電話機をアンロックして、米国事業者のSIMカードを挿入して使うことも原理的には可能であるが、基本的に、(米国周波数帯のサポートを公式に出しているグローバル機以外は)メーカーが国外でほとんどテストしていない機械なので、それなりのリスクがある行為という認識が必要。 (欧州と違って契約と端末が日本の三大事業者同様にセットであり、携帯電話の持ち込み利用が事業者から推奨されてなく、普及していない為) KDDI向けCDMA機は、全て米国のCDMAで使えない。グローバルパスポートCDMAサービスが2018年3月31日で終了した為。
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