箱訴決行とは? わかりやすく解説

箱訴決行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 18:17 UTC 版)

石徹白騒動」の記事における「箱訴決行」の解説

宝暦8年1758年6月初旬江戸到着した久保田九郎助森清右衛門の2名は、先に訴訟行っていた杉本左近上村十郎兵衛らと異な公事宿である下谷町松屋源助方に宿を定めた。これは篠田源兵衛仲介があっても、やはり一向に進展しない訴訟左近らへ対す不信感があった可能性がある。久保田九郎助森清右衛門は、下谷町松屋源助方で宝暦4年1754年以降、石徹白豊前とその徒党によって荒らされた石徹白について、そして豊前らの数々横暴な振る舞いについて指弾した訴状書き上げ、それに持参した追放社人餓死72名の名簿添え宝暦8年6月11日1758年7月15日)、評定所目安箱訴状投函する箱訴行った。しかし全く動き見られなかったため、宝暦8年7月2日1758年8月5日)、宝暦8年7月21日1758年8月24日)と箱訴繰り返した結果三度目箱訴でようやく受理なされた

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箱訴決行

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 16:44 UTC 版)

郡上一揆」の記事における「箱訴決行」の解説

宝暦4年7月20日1754年9月6日)の郡上藩からの検見法言い渡し始まった一揆は、その後幕府代官である笠松陣屋介入があり、江戸藩邸への出訴藩主実弟井上家への追訴を行うも郡上藩側の弾圧を受け、宝暦5年11月26日1755年12月28日)には老中酒井忠寄への駕籠訴行い、ようやく訴状受理され吟味開始された。しかし審理停止態となり、駕籠訴から2年あまりが経過して判決はなされなかった。駕籠訴判決下されない中、一揆勢は2度追訴行った訴状受理されず、ここに目安箱への箱訴を行うことに決した当時江戸には郡上一揆一揆とともに、同じ郡上藩預地であった石徹白で続いていた石徹白騒動関係者滞在していた。郡上一揆一揆勢と石徹白騒動関係者情報交換行いその中で石徹白騒動関係者から、郡上藩金森頼錦縁戚関係利用して訴訟握りつぶしているとの情報接し、もはや将軍が自ら訴状内容確認する目安箱への箱訴決行するしかない判断したとの資料もある。 宝暦8年4月2日1758年5月8日)、江戸滞在していた郡上一揆勢のうち歩岐島村衛門二日町村伝兵衛市島村孫兵衛東俣太郎衛門の4名と、訴訟実行人員として派遣された向鷲見村弥十郎剣村藤次郎の2名の計6名が、目安箱訴状投函する箱訴決行した箱訴決行江戸潜伏中駕籠訴切立四郎前谷村定次郎中心となって進められたと考えられるが、両名とも公式には村預け処分であったため訴人名を連ねることはなかった。 訴状にはこれまでの一揆の経過説明する中で、歩岐島騒動気良村甚助の処刑などの藩側の不当な弾圧指摘し改め吟味訴訟裁決を願う内容であった。また訴状の他に歩岐島騒動での一揆負傷者35名の名前と負傷状況記したリスト添えられた。後の評定所での吟味において、35名のうち33名が江戸呼び出され厳し尋問によって十数名が牢死し、生存者所払い判決言い渡されることになる。 箱訴宝暦8年4月2日1758年5月8日)に続き宝暦8年4月11日1758年5月17日)には初回同様の内容2度目箱訴行った結局2度目箱訴受理され訴人の6名は町奉行依田政次呼び出され訴状受理され吟味が行われることを告げられ上で、6名の訴人宿預け言い渡された。

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