第301沿岸監視隊とは? わかりやすく解説

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第301沿岸監視隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/19 10:00 UTC 版)

第301沿岸監視隊
創設 1955年昭和30年)12月1日
所属政体 日本
所属組織 陸上自衛隊
編制単位
兵科 情報科
兵種/任務 船舶監視
所在地 北海道 稚内市
編成地 札幌
上級単位 北部方面情報隊
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第301沿岸監視隊(だいサンマルイチえんがんかんしたい・だいサンビャクイチえんがんかんしたい、JGSDF 301st Coast Observation Unit)は、陸上自衛隊稚内分屯地北海道稚内市)に駐屯する北部方面情報隊隷下の情報科部隊である。

概要

隊長は2等陸佐で稚内分屯地司令を兼務する[1]。レーダーや光学機器などを活用してロシア・サハリンとの間の宗谷海峡を監視、沿岸を航行する船舶の情報収集を主な任務とする。派遣隊が礼文島の礼文分屯地に駐屯する。

沿革

任務

第301沿岸監視隊(約90人)は、国際海峡であり、ロシアと対峙する国境でもある宗谷海峡と周辺海域を航行する船舶の監視(実質的には国境監視任務)を主任務とする[3]航空自衛隊第18警戒隊と共に周辺自治体に対して災害派遣されることもある。任務の特性と部隊規模から戦闘行動は自衛戦闘程度に限定される。一般には国境警備的な部隊として誤認されている場合があるが任務的にも性質的にもそのような事実はない。宗谷総合振興局第3即応機動連隊の警備担任であり、第301沿岸監視隊の任務は航行する船舶の情報収集であり、海岸線における情報収集は情報保全隊の所掌であるので直接取り扱うことはない。

部隊編成

  • 第301沿岸監視隊本部
  • 隊本部班
  • 情報班
  • 通信器材班
  • 派遣隊(礼文分屯地
    • 隊本部班
    • 情報班

第301沿岸監視隊派遣隊

第301沿岸監視隊派遣隊(だいサンマルイチえんがんかんしたい・だいサンビャクイチえんがんかんしたいはけんたい)は、北海道礼文町の礼文分屯地に駐屯[4]する第301沿岸監視隊隷下の情報科部隊でである。派遣隊長は3等陸佐で礼文分屯地司令を兼務する。編成は隊本部班と情報班のみである。編成当初の状況においては、監視レーダーの性能の限界から地図上で稚内分屯地から礼文島の陰となる海域の監視が不十分であり、編成の目的はこれを補完することにあった。現在は丸山レーダーを運用し全方向で監視が可能となったが、有事の際には電子戦によって本隊の監視能力が限定されることが予想されるので引き続き編成されている。

装備

脚注

  1. ^ 但し、陸海空施設が混在し分屯地の管理・警備が海上自衛隊稚内基地分遣隊長の管轄となっている為、分屯地司令職務は陸上自衛隊における便宜上の職務である
  2. ^ Sweet Heanven Photograph & Words. - 風景写真と壁紙”. www.sweet-heaven.jp. 2020年4月12日閲覧。
  3. ^ 陸上自衛隊パーフェクトガイド (2003-2004),P57,学習研究社,ISBN 4056032033
  4. ^ 派遣隊の名称について、通常、一つの部隊に複数の派遣隊が編成される場合は派遣先を部隊名に冠する。情報保全隊の派遣隊警務隊の派遣隊や連絡班基地通信中隊の派遣隊が好例である。このため、礼文島にのみ派遣されているので礼文派遣隊ではなく単に派遣隊と称される。

参考文献

  • 『北部方面隊50年のあゆみ : 歩みつづけるつわものたちのきらめく記憶』(山藤印刷株式会社/編集,陸上自衛隊北部方面総監部/監修 2003)

関連項目

第302沿岸監視隊 / 与那国沿岸監視隊 / 北部方面移動監視隊 / 中部方面移動監視隊/ 西部方面移動監視隊

外部リンク


第301沿岸監視隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 08:47 UTC 版)

沿岸監視隊 (陸上自衛隊)」の記事における「第301沿岸監視隊」の解説

第301沿岸監視隊は、稚内分屯地及び礼文分屯地駐屯する北部方面情報隊隷下情報科部隊である。 宗谷海峡警戒監視主任務とする。隊長2等陸佐稚内分屯地司令兼務する1955年昭和30年12月1日:第301沿岸監視隊が札幌駐屯地編成完結1956年昭和31年10月15日:第301沿岸監視隊が稚内分屯地移駐1968年昭和43年3月1日礼文分屯地に第301沿岸監視隊派遣隊編成完結2013年平成25年3月26日北部方面隊直轄部隊から北部方面情報隊隷下に編合。 編成 第301沿岸監視隊本部本部情報通信器材班 派遣隊礼文分屯地)隊本部情報

※この「第301沿岸監視隊」の解説は、「沿岸監視隊 (陸上自衛隊)」の解説の一部です。
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