第3部: The Crisisとは? わかりやすく解説

第3部: The Crisis (危機)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/20 21:05 UTC 版)

インサイド・ジョブ 世界不況の知られざる真実」の記事における「第3部: The Crisis (危機)」の解説

経済学者ベン・バーナンキは、サブプライム残高ピーク2006年2月に、FRB議長就任した2004年にはFBI住宅ローン詐欺蔓延警告いい加減な査定や、ローン書類細工などの詐欺行為報告していた。2005年にはIMFのR・ラジャン報酬体系問題指摘2006年にはジャーナリストのアーラン・スローンもフォーチュンワシントンポスト警告記事掲載。IMFのドミニク・ストロス=カーンは、アメリカ政府財務省FRB警告発した。パーシング・スクエアのビル・アックマンCEOは、“誰がババを引くか?(Who is Holding The Bag)”と題しバブル崩壊解説書発表2008年初頭、チャールズ・モリスが差し迫る危機の本を出した(「The Two Trillion Dollar Meltdown」)。住宅差し押さえ急増し証券化連鎖破綻貸し手住宅ローン売れずローン焦げ付き次々倒産CDO市場崩壊し投資銀行大量売れないローンCDO不動産抱えた金融危機始まった時、ブッシュ政権FRBはその規模理解しておらず、ヘンリー・ポールソン長官は、2008年2月9日東京G7会議で、「成長持続している、間違いない成長続いている以上、リセッションあり得ない」と発言した。しかし実際には、その4か月前に景気後退始まっていた。2008年3月資金繰り窮した投資銀行ベアー・スターンズJPモルガンチェース救済買収FRBはこの取引対し300ドルの緊急融資を行う。2008年9月7日経営危機ファニーメイフレディマック国有化発表された。その2日後、リーマン・ブラザーズ32ドル損失発表株価急落したFRBの6人いる理事のひとり、フレデリック・ミシュキンは、2008年8月31日辞職理事7つのうち3つ空席になった9月12日リーマン資金繰り悪化ポールソン長官ガイトナーNY連銀総裁は、リーマン救済のためシティーグループのヴィクラム・パンディット、モルガンスタンレージョンJ・マックJPモルガンジェームズ・ダイモンゴールドマンサックスのロイド・ブランクフェインなど主要銀行CEO招集メリルリンチ破綻瀬戸際で、バンク・オブ・アメリカ吸収された。リーマン買収しようとしたのはイギリスバークレイズ銀行だったが、イギリス当局アメリカ政府資金投入求めポールソン長官はこれを拒否リーマン9月15日破産法適用申請し倒産。何千何万という取引がすべて停止し破綻したリーマンへの債権7億ドル回収不能となったコマーシャルペーパーCP市場崩壊し会社従業員解雇部品変えず業務停滞。その同じ週、アメリカ最大手保険会社AIG経営危機国有化翌日ポールソン長官らは、議会銀行救済費7千億ドル要求拒否すれば金融界崩壊する警告したAIG救済CDSゴールドマンサックス買い手610ドル支払われた。財務省FRBCDS額面1ドル当たり100セント全額支払い指示AIG救済1500ドル上の税金使われた。 リーマンメリルリンチAIGの3社のムーディーズ格付けは、破綻直前まで最低でも「A2」だった。

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