第3部 THE LAND OF DO-AS-YOU-PLEASE
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 08:26 UTC 版)
「Vフォー・ヴェンデッタ」の記事における「第3部 THE LAND OF DO-AS-YOU-PLEASE」の解説
1998年11月5日。"V"は政府の諜報施設を次々に爆破する。これをきっかけにロンドンでは暴動が頻発するが、これは彼の最終的な目的ではなく、ただの混沌状態であり、この後に自主的な秩序としてのアナーキズムが確立されると"V"はイヴィーに伝える。また"V"は最初から「フェイト」をコントロールしていたことが明らかになり、これがアダム・スーザンの精神をさらに不安定なものにしてしまう。 一方、フィンチは"V"がいた強制収容所の跡地へ向かい、彼の心理を理解するためにLSDを服用する。幻覚によって深い洞察力を得た彼は、「シャドウ・ギャラリー」が廃駅となった地下鉄のヴィクトリア駅にあることを突き止め、"V"と対面して彼を射撃する。「この服の下には理念しかない。理念を銃弾で殺すのは不可能だ」と"V"は語ってその場を離れるものの、彼はイヴィーの腕に抱かれて絶命する。イヴィーは"V"の仮面をとって彼の正体を知りたいと思うが、彼が本質的にどのような存在であるかを理解し、彼のスペアの衣装と仮面をまとって、新たな"V"となることを決意する。 ロンドンは混沌に包まれ、ローズはアダム・スーザンを撃ち殺して政府への復讐を遂げる。それと同時に自分の部下に殺されるクリーディ。フィンチの報告により政府は"V"が死亡したことを国民に告げるものの、群衆の前に"V"となったイヴィーが出現し、これに刺激されて大規模な暴動が発生する。"V"の最後の望み通り、イヴィーは彼の遺体を爆薬が満載された地下鉄車両に乗せ、首相官邸の下で爆発させる。そして彼女は暴徒から救い出したドミニクを「シャドウ・ギャラリー」に迎え入れ、かつて自分がされたように、"V"の理念の後継者としてドミニクの教育を開始する。 全体主義の体制が崩壊したイギリスだが、自主的な秩序がこの先訪れるのかは不明なままである。炎に包まれるロンドンを後にして、フィンチは1人で地方へ去っていくのだった。
※この「第3部 THE LAND OF DO-AS-YOU-PLEASE」の解説は、「Vフォー・ヴェンデッタ」の解説の一部です。
「第3部 THE LAND OF DO-AS-YOU-PLEASE」を含む「Vフォー・ヴェンデッタ」の記事については、「Vフォー・ヴェンデッタ」の概要を参照ください。
- 第3部 THE LAND OF DO-AS-YOU-PLEASEのページへのリンク