第14代米国議会図書館長
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「カーラ・ヘイデン」の記事における「第14代米国議会図書館長」の解説
2016年2月24日オバマ大統領 は、ヘイデンを次期米国議会図書館長に指名した。その際のプレスリリースで、オバマ大統領は、誰もが今日のデジタル文化に参加できるよう図書館の現代化に尽力してきたこと等、指名の理由を述べている。 指名に際しては、ALAを含む140以上の機関から、支持が表明された。ALAの書簡では、ヘイデンの専門的技能と感性を活かしてこの職務にあたることへの高い期待が示された。 指名は米国上院で受理され、議事規則議院運営委員会に諮られた。2016年4月20日、議事規則議院運営委員会は聴聞会を開いた。 ヘイデンは 子どもをインターネットから保護する法律(英語: Children's Internet Protection Act)(CIPA)に反対していたが、これが承認の行き詰まりの要因となっていた。 2016年7月13日、上院で承認され、同年9月14日に就任した。米国では図書館員の8割を女性が占めながら、米国議会図書館長の職はこれまで白人男性しか就いたことがなく、ヘイデンは、女性として初の、またアフリカ系アメリカ人として初の米国議会図書館長となった。また、これまでの米国議会図書館長の多くを学者・歴史学者であった中、彼女が司書専門職であることも特筆されている。 ヘイデンは、就任時より、同館の所蔵する資料のデジタル化を、特に貴重資料に重点をおいて進めることや、生徒のための教育プログラムとの連携を強化し全米をめぐる巡回展示を行う意向であることを表明している。 2017年1月には、4歳の少女(Daliyah Marie Arana)を一日米国議会図書館長として迎えている。 ヘイデンは、戦略計画の担当部署を館長直属とし、2018年10月に、2019年度から2023年度までを範囲とする新たな戦略計画「図書館体験を豊かにする」(Enriching the Library Experience)を公表し、使命、ビジョン、統合的役割、進むべき方向性、目標を示した。目標としては、「アクセスの拡大:利用者がいつでもどこでもどのようにでもLCの特色あるコレクション、専門家、サービスを利用できるようにする」、「サービスの向上:すべての利用者のために、LCとの生涯にわたるつながりを育むための価値ある体験を創出する」、「資源の最適化:LCの業務能力を現代化、強化、合理化する」、「インパクトの測定:外部世界に対するLCのインパクトを測定し、説得力のあるストーリーを分かち合うためにデータを活用する」の4点が示されている。
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