第1シーズンの評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/24 16:18 UTC 版)
「レボリューション (テレビドラマ)」の記事における「第1シーズンの評価」の解説
第1シーズンは Metacritic において、32レビューの加重平均値が100点満点中64点であった。 Zap2it の Geoff Berkshire は、第1シーズン最終話(第20話「The Dark Tower」)を「嘲笑に値する脚本と概ね下手な演技に支えられた、混沌的アクションに満ちたメチャクチャさ」と評した。そして、「他の全ての要素と同様に、ノーラの一見ヒロイックな死にも全く意味がない」「エリザベス・ミッチェルが好きだからこそ、こんな番組は降板してほしい」「休止期間(#放送状況を参照)の前には800万人以上だった視聴者数が600万人位にまで落ちた理由も頷ける」「来シーズンは水曜8時台に追いやられることになったが、すでに幼稚になってしまったこの番組をあらためて子供向けに路線変更するのに良い機会かもしれない。もしそうするなら、まずは過剰な暴力を減らしてくれ」などと苦言を呈し、「劇中のパワー(電力)は回復したが、ストーリーテリングのパワーはたった1シーズンの間に原始的な状態に退化してしまった。もし放送枠の変更に耐えることができたなら、この残骸をサルベージする方法があることを祈りたい」と結んだ。 『ハフィントン・ポスト』の Jason Hughes もシーズン後半に脚本の質が低下し、特にシーズン・フィナーレには無駄なシーンが多かったと述べた。Hughes によれば、シーズンを通してキャラクター作りがまともにできておらず、特に自分独自のストーリーラインがなかったノーラの死は起こりべくして起こったものだという。レイチェルにしても、「ダニーの死を無駄にしないよう電力を復旧させないといけないから、死にかけているノーラを見捨てる」という狭窄的な行動に走り、まるで悪役になってしまったとする。唯一、魅力あるキャラクターはトム・ネヴィルだが、それは単にジャンカルロ・エスポジートの演技が素晴しいだけで、脚本の良し悪しとは関係ないと指摘し、そのネヴィルがモンロー共和国を乗っ取ったことによって第2シーズンに少しは期待が持てそうだと述べた。 IGN の Roth Cornet は第1シーズン最終話について「これまでバラバラだった話を一気に切り捨てて、もっとわかりやすい方向に物語を導く新たなパイロット版」という皮肉混じりな評価を下した。また、「エネルギー回復によって、当初売り物だった大前提が取り払われてしまったのだから、第2シーズンではストーリーとキャラクターをジックリ作ってほしい」という希望を述べている。 『エンターテインメント・ウィークリー』誌の Emily Rome は、本作と『ワンス・アポン・ア・タイム』の間に「当初の目的が予想よりも早く、すでに第1シーズン最終話で達成されてしまった」という共通点があると指摘した。そして、『ワンス・アポン・ア・タイム』がその後スケールアップしたように、本作の今後にも期待したいと述べている。 TV.com の Tim Surette は、シーズン最終話の劇中で示された「パワーをオンにすると世界が焼き尽くされてしまう確率が10億分の1ある」という、ドラマ的に全く緊迫感のない確率にあきれながら、「『レボリューション』はほぼいつも低俗なのだが、つい楽しんでしまう類の低俗さであり、テレビ...特にNBCには、こういうエンタテインメントの居場所が確かに存在する」と指摘した。Surette は第1シーズンを通して本作のレビューを執筆しながら実は何度も「もう書きたくない」と思ったが、読者に説得されて継続したおかげで大満足できたという。
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