立岩遺跡とは? わかりやすく解説

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たていわ‐いせき〔たていはヰセキ〕【立岩遺跡】

読み方:たていわいせき

福岡県飯塚市立岩にある弥生時代遺跡群総称石包丁生産所跡や、前漢鏡銅矛鉄剣などの副葬品を伴う多数甕棺(かめかん)墓が発見された。


立岩遺跡 (たていわいせき)

福岡県飯塚市にある、弥生時代遺跡です。墓の中から10もの中国前漢ぜんかん]の鏡が見つかっているほか、石器の製作場所として知られています。立岩遺跡でつくられ石包丁いしぼうちょう]や石斧[せきふ]は、北部九州一円配られいました


立岩遺跡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/18 13:55 UTC 版)

座標: 北緯33度39分04.6秒 東経130度41分36.3秒 / 北緯33.651278度 東経130.693417度 / 33.651278; 130.693417

立岩遺跡群
座標値は立岩堀田遺跡

立岩遺跡(たていわいせき)、または立岩遺跡群(たていわいせきぐん)は、福岡県飯塚市立岩にある弥生時代を中心とする遺跡群。このうち立岩堀田遺跡(たていわほったいせき)の甕棺墓群出土遺物は国の重要文化財に指定されている[1]。その遺跡規模から『三国志』に見える不弥国の中心地に比定する見解がある[2][3]

概要

遠賀川の上流、嘉穂盆地を臨む立岩丘陵上には、弥生時代の遺跡が数多く分布しており、総称して立岩遺跡または立岩遺跡群と呼ばれている[4][5]甕棺墓群立岩堀田遺跡を中心として、立岩・焼ノ正遺跡(たていわ・やけのしょういせき)や立岩運動場遺跡(たていわうんどうじょういせき)などがあり、1933年(昭和8年)の市営グランド造成工事で立岩運動場遺跡が発見されたことを契機として、九州帝国大学中山平次郎が学会に紹介した[4]

1963年(昭和38年)から1965年(昭和40年)にかけての立岩堀田遺跡における発掘調査では、甕棺墓43基・貯蔵穴26基が検出され、甕棺内から前漢時代の銅鏡10面をはじめ、鉄製の(やりがんな)、銅矛が出土した。また大量のガラス製や南海産ゴホウラ貝製の装身具類なども検出された[1][5]

文化財

立岩堀田遺跡は「立岩・堀田甕棺遺跡」の名称で飯塚市指定史跡に指定されており[6]、出土遺物は1977年(昭和52年)6月11日に国の重要文化財に指定されている[1]。このほか、立岩・焼ノ正遺跡出土の銅戈鋳型片や、立岩運動場遺跡の出土遺物が飯塚市指定有形文化財に指定され飯塚市歴史資料館に収蔵されている[6]

脚注

  1. ^ a b c 国指定文化財等データベース”. kunishitei.bunka.go.jp. 文化庁. 2020年11月15日閲覧。
  2. ^ 松木 2001, pp. 44–45.
  3. ^ 遠賀川古代史事業推進実行委員会 (2017年6月21日). “「不弥国の考古学」古代史連続講座”. 発掘ばい(ほるばい)九州古代ヘリテージ. 2022年12月5日閲覧。
  4. ^ a b 飯塚市歴史資料館. “立岩遺跡”. 飯塚市歴史資料館. 2022年12月5日閲覧。
  5. ^ a b 遠賀川古代史事業推進実行委員会 (2017年3月8日). “立岩堀田遺跡”. 発掘ばい(ほるばい)九州古代ヘリテージ. 2022年12月5日閲覧。
  6. ^ a b 飯塚市歴史資料館. “文化財”. 飯塚市歴史資料館. 2022年12月5日閲覧。

参考文献

関連文献

関連項目



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