移動平均法
移動平均法
移動平均法
【英】:moving-average-type method
季節調整の最も伝統的な手法で, その名の通り「時系列の前後数項の移動平均をとれば, 1年周期の季節変動が除去されるとともに, 不規則変動の影響も抑えられ趨勢循環変動の推計値が得られる」という考え方に基づいている. こうして得られる趨勢循環変動の推計値を原系列から除去すると, 季節変動と不規則変動からなる系列が得られ, これをさらに同じ月毎の系列に分けて適当な移動平均を取り不規則変動を分離すれば, 季節変動の推計値が得られる.
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移動平均法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 03:40 UTC 版)
移動平均法(Moving-average method)は平均単価を計算する点で総平均法に似ているが、総平均法が期末に一括して平均単価を求めるのに対して、移動平均法では期中で商品を仕入れる度に平均単価を計算しなおす(Recalculated)。移動平均法の「移動」は時間軸に対する移動である。 移動平均法は期中でも常に売上原価が把握できるため、管理会計としては有益であり、財務会計としても期末の結果が予想できるのは良い点である。ただこの実現の為には頻繁な計算が求められる(継続記録法)ために採用は困難なことが考えられる。 計算例 期首棚卸資産(Beginning Inventory)が個数200個で5,000,000円分あった。当期仕入(Purchases)は6/20に20,000円の物を200個、10/18に29,000円の物を250個を購入しており、合計で11,250,000円分であった。(20,000×200+29,000×250=11,250,000) 売上は400個であった。 単価の推移購入と販売単価計算4/1 期首在庫(Beginning Inventory)は200個、5,000,000円分であった。 5,000,000/200=25,000 6/20 単価20,000円の物を200個購入した。 (25,000×200+20,000×200)/(200+200)=22,500 7/10 商品を100個販売した。 (22,500×400-22,500×100)/(400-100)=22,500 10/18 単価29,000円の物を250個を購入した。 (22,500×300+29,000×250)/(300+250)≒25,454 11/5 商品を300個販売した。 (25,454×550-25,454×300)/(550-300)=25,454 ※販売時において原価は変わらないため、再計算が必要なのは商品の購入時である。 期末棚卸資産 = 25,454×250 = 6,363,500 売上原価 = 期首棚卸資産+仕入れ-期末棚卸資産 = 5,000,000+11,250,000-6,363,500 = 9,886,500 数量期首棚卸資産 200 400 売上原価 仕入 450 250 期末棚卸資産 金額期首棚卸資産 5,000 9,886.5 売上原価 仕入 11,250 6,363.5 期末棚卸資産 単位:個 単位:1000円
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