季節調整手法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 14:51 UTC 版)
パソコンなどによって行える簡易手法には以下のようなものがある。 月別平均法 月ごとの平均値を季節変動値とみなす方法。簡単だが、傾向変動を同時に除去してしまう。 パーソンズ法(連環比率法) 月ごとの前月比を計算し、その前月比の平均値を季節変動値とみなす方法。アメリカの統計学者、W. M. パーソンズが考案した。 12か月移動平均法 上2つの方法が季節変動値を求め、原系列を除する(割る)ことによって季節調整値を出すのに対して、この方法は「一定周期の波動をもつ系列は、同じ期間の移動平均値を求めることによって波動を除去することができる。季節変動は1年周期なので、12か月の平均を行えば季節変動はなくなる」という考え方の手法である。簡単だが、循環変動、不規則変動をならすことができる。また、時系列の最初と最後に欠損が生じる。(対移動平均比率法も参照。) また、専用のプログラムを使用するものの、より詳細な方法としてアメリカの商務省センサス局が開発したセンサス局法がある。X-12-ARIMAは、官庁統計や日本銀行などで使われており、代表的な季節調整手法プログラムとなっている。 官庁の季節調整法については、統計審議会から季節調整法の適用について(指針)が出ている。
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