移動度スペクトルの測定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/02 05:58 UTC 版)
「大気イオン」の記事における「移動度スペクトルの測定」の解説
上述のゲルジェン法において、臨界移動度を変化させて測定することにより、移動度スペクトル(移動度に対する大気イオン濃度の分布。移動度分布とも言う)が得られる。別の測定法としては、ドリフトチューブ法がある。箱内(イオン化領域)において、放射線源あるいはコロナ放電で発生させた大気イオンを一様電界の領域(ドリフト領域)に短時間(数 μ s {\displaystyle \mathrm {\mu s} } )だけ拡散させ、大気イオンがこの領域を移動するのに要した時間分布を測定することにより、正イオンあるいは負イオンの移動度スペクトル(移動度に対する大気イオンの強度の分布)が得られる。 移動度から、大気イオンの粒子径や質量を推定することができる。また、移動度スペクトルの形から、大気がどのような移動度を持つ大気イオンから構成されているかを知ることができるが、イオン組成を決めることは困難である。
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