秀吉の鳥取城攻略戦とは? わかりやすく解説

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秀吉の鳥取城攻略戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 07:13 UTC 版)

鳥取城」の記事における「秀吉の鳥取城攻略戦」の解説

1580年天正8年)に織田方・羽柴秀吉第一次鳥取城攻めで3か月籠城戦(この時の籠城費用は、全て豊国負担している。)の末、9月豊国和議により信長降伏臣従した。 ところが、同月毛利氏来訪再度降伏鳥取城牛尾春重城将として入った。この時点で、豊国因幡守護であるが鳥取城ではなくなった。春重織田方の桐山城攻めたとき深手負い帰還近年の研究では、帰還後生存していたことが明らかになっている)、何人かの城将入れ替えの末、1581年天正9年3月毛利氏重臣である吉川経家城主として迎えることになった同年4月因幡守護豊国織田氏密使を送るが、市場城主・毛利豊元家臣達に斬られたことで織田氏への内通発覚豊国秀吉の下へ出奔する残存する山名氏旧臣毛利氏への従属継続したため、信長部将中国地方攻略担当していた秀吉2度目鳥取城攻撃をすることとなる。 秀吉播磨三木城攻め三木合戦)で行った兵糧攻めをここでも実施、後に『鳥取城の渇え殺しと言われる凄惨な兵糧攻めであった『陰徳太平記』によると、秀吉若狭から商船因幡へと送り込み米を高値買い占めさせる一方で1400の兵が籠る鳥取城付近農民2000以上を城に追いやった。さらに河川や海からの毛利勢の兵糧搬入阻止した。このとき城には20日分の兵糧しか用意されておらず、この作戦により瞬く間兵糧尽き飢餓陥った。何週間か経つと城内家畜植物などは食い尽くされ、4か月も経つと餓死者が続出した。『信長公記』には「餓鬼のごとく痩せ衰えた男女、柵際へより、もだえこがれ、引き出し助け給へ叫び叫喚悲しみ哀れなありさま、目もあてられず」と記され人肉食らう者まで現れたとしている。同年10月城主の経家はこの凄惨たる状況に、自決引き換え開城した。毛利方の前線米子城周辺の西伯耆まで後退し、すでに織田方に臣従していた南条元続羽衣石城周辺の東伯耆で争うこととなる。 経家や山名氏旧臣代わり浅井氏旧臣秀吉与力となっていた宮部継潤城代として鳥取城入り織田勢の山陰攻略拠点とした。継潤は豊臣政権に代わった1585年天正13年)の九州征伐功績挙げ正式に因幡但馬のうち5万石を与えられ鳥取城本拠として城主となったその後も継潤は九州平定五奉行として連署するなど、(宮部法印 前田玄以 富田知信下長石田三成秀吉与力として重要な役割果たし隠居後御伽衆として秀吉のそばに仕えた

※この「秀吉の鳥取城攻略戦」の解説は、「鳥取城」の解説の一部です。
「秀吉の鳥取城攻略戦」を含む「鳥取城」の記事については、「鳥取城」の概要を参照ください。

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