神前式とは? わかりやすく解説

神前式(しんぜんしき)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 06:55 UTC 版)

結婚式」の記事における「神前式(しんぜんしき)」の解説

前述通り日本の結婚式そのものや、行われてきたしきたり日本独自宗教である神道から大きな影響受けているが、結婚式自体自宅行われるのが一般的であった。 「神前結婚式」という形式が明確となり、一般に広まったのは、1900年(明治33年5月10日皇太子嘉仁親王(後の大正天皇)と九条節子妃(後の貞明皇后)の結婚式きっかけである。初め宮中賢所大前行われ同様の神前結婚式挙げたいという気運国民の間で高まった気運高まり応じ東京神宮奉賛会現在の東京大神宮)が皇室婚儀参考にして民間での「神前結婚式」の様式定め、翌1901年明治34年3月3日模擬結婚式開催以降改良普及活動行った今日「神前式」として行われているものは、この神宮奉賛会創設したものが元になっている。 最初に巫女先導新郎新婦媒酌人新郎両親新婦両親新郎親族新婦親族の順に入場し最後に斎主入場典儀呼ばれる司会進行役(巫女が行場合もある)が式の始まり宣言。祓を行うため、斎主大麻用いて穢れ祓う一同起立したまま軽く頭を下げ、これを受ける。斎主一礼合わせ一同起立して神前に礼。斎主神前2人結婚をその神社鎮座する神と氏神、そして祖先神報告する祝詞奏上し、神の加護を願う。一堂起立して頭を下げる三三九度の杯を交わす。一の杯においては、まず新郎が杯を受け、次に新婦、また新郎となる。二の杯では、まず新婦次に新郎、また新婦。三の杯は一の杯に同じ。一二三三度の杯を三回ずつ受けるので、3×3=9ということ三三九度成立する。ただ現在は新郎新婦時間的な制約もあり、以下のような略式用い神社も多い。新郎が一の杯を受け、次に新婦がその杯を飲み干す。二の杯は新婦から新郎の順、三の杯は新郎から新婦の順で、どの杯も一口飲み干す新郎新婦神前進み出て誓いの言葉読み上げる新郎本文読み、名前の部分新郎新婦それぞれ読む。 巫女神楽舞奉納する新郎新婦玉串神前捧げ二拝柏手一拝」の順で拝礼し、席に下がるときは、お互いに背を向けないように、内回りで体の向き変える。これは神に対して、なるべく自分お尻向けないようにである。新郎新婦続いて媒酌人親族代表玉串捧げる両家親族となった誓いを交わすため、両家親族新郎新婦媒酌人が杯を戴く斎主が式を無事執り納めたとを神に報告し一拝一同起立して一礼その後斎主お祝い挨拶をし、斎主退場の後、新郎新婦媒酌人親族の順に退場。式の後披露宴に移る。 場所は神社限らず、神前式の式場設けているホテル結婚式場も多い。 なお、出雲大社出雲大社教では一般神社とは異な神前結婚式を行う。式場では、新郎新婦座前に「天之御柱(あめのみはしら)」を立てて神事となる。斎主祝詞奏上後に「神誡」を天之御柱付近に読み諭す玉串拝礼新郎が天之御柱左より廻り新婦右より廻り四拍手にて拝礼する。また玉串は、神職用いる笏のように握り、笏と同様の作法で礼を行う。その他、特殊な部分多く伝承されている。 現在の結婚式において、多く新郎新婦キリスト教式選び、神前式は少数派となっているが有名人著名人挙式国際結婚に限れば日本文化体験交流の場として敢えて神前式を選ぶカップル増えている。

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