磯山晶とは? わかりやすく解説

磯山晶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/13 06:57 UTC 版)

いそやま あき
磯山 晶
別名義 小泉すみれ
(漫画家としてのペンネーム)
生年月日 (1967-10-07) 1967年10月7日(57歳)
出生地 日本 東京都
職業 テレビプロデューサー
映画プロデューサー
ジャンル テレビドラマ映画
活動期間 1996年 -
配偶者
事務所 フリーランス
主な作品
テレビドラマ
『プロデューサーになりたい』
池袋ウエストゲートパーク
木更津キャッツアイ』シリーズ
タイガー&ドラゴン
流星の絆
空飛ぶ広報室
ごめんね青春!
映画
木更津キャッツアイ 日本シリーズ
木更津キャッツアイ ワールドシリーズ
大奥
大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]
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磯山 晶(いそやま あき、女性、1967年[1]10月7日 - )は、日本テレビプロデューサー映画プロデューサー、元漫画家。元TBSテレビ編成局編成部ドラマ担当部長[2]東京都出身[1]小泉すみれ(こいずみ すみれ)のペンネームで漫画家として活動したことがある[3]。2024年にTBSを退社し、同年7月、株式会社a.i(エードットアイ)を設立[4]

略歴

生い立ち

小学生のとき、大手中学受験塾である四谷大塚に通っていた。このことが後に『四谷くんと大塚くん/天才少年探偵登場の巻』をプロデュースするきっかけのひとつとなった。フェリス女学院高等学校上智大学文学部新聞学科卒業[1]。高校在学中は美術部に所属し、漫画で賞も受賞。画家になりたいとも考えていたが、「安定を求めて」一般大学への進学を決め、推薦入試で上智大学文学部新聞学科へ進学した[5]。大学在学中には、篠山紀信撮影の「女子大生シリーズ」で『週刊朝日』の表紙を飾ったことがある[3][6]

TBSテレビ

大学卒業後、1990年TBSテレビ(当時は東京放送)に入社[1]、制作一部に配属となる。同期には、磯山と同じくドラマ担当プロデューサーの植田博樹や、アナウンサーとして活躍し、プライベートでも交流のある渡辺真理がいる。テレビドラマのADを務めていたが、途中病気でダウンしてしまい、『クイズダービー』のADに異動。制作一部に復帰後、八木康夫の下でAPを務めたのち『キャンパスノート』(1996年)でプロデューサーとしてデビューする[1]。以後、数多くの作品をプロデュースしている。ドラマ脚本家としての宮藤官九郎と組むことが多く、『池袋ウエストゲートパーク』以降、『木更津キャッツアイ』『マンハッタンラブストーリー』など数多くのオリジナルドラマを共に生み出している。2006年3月、日本女性放送者懇談会の「放送ウーマン賞2005」を受賞した[7]。2016年からは、編成部所属として、テレビドラマの編成に関わる。『俺の家の話』で2021年度芸術選奨文部科学大臣賞放送部門を受賞した[8]。既婚者で、夫もTBS社員である[3]。2024年に退社してフリーになることが発表された[9]

漫画家活動

ADの仕事のハードさにTBSを退社しようとした際、漫画を描いて応募したところ、講談社の担当編集者から「君のテレビ局ライフを漫画にしなさい」とすすめられ、『プロデューサーになりたい』と題した作品を「小泉すみれ」名義で『ミスターマガジン』に連載した。単行本は全4巻で発売され、同作品は磯山自身のプロデュースにより1997年春に坂井真紀主演でドラマ化され、第35回ギャラクシー賞奨励賞を受賞している[10]。単行本はその後絶版となったが、2004年に「磯山晶」名義で再発売された。

現在でも、担当ドラマの公式サイトで4コマ漫画を発表することがある。また『木更津キャッツアイ』のマスコットキャラクターの猫は彼女の手によるものである。

ペンネームである「小泉すみれ」の「小泉」は小泉今日子から拝借したものである。同姓同名の文筆家・TVコラムニストの小泉すみれがいるが[11]、別人である。

受賞歴

2025年

主な作品

演出・プロデューサー補

プロデュース

テレビドラマ

映画

編成

チーフプロデュース

企画協力

著書

漫画

  • プロデューサーになりたい(1)(小泉すみれ名義、1995年5月2日、講談社 ワイドKCISBN 978-4-06-176762-1
  • プロデューサーになりたい(2)(小泉すみれ名義、1995年12月5日、講談社 ワイドKC、ISBN 978-4-06-176786-7
  • プロデューサーになりたい(3)(小泉すみれ名義、1996年8月7日、講談社 ワイドKC、ISBN 978-4-06-337306-6
  • プロデューサーになりたい(4)(小泉すみれ名義、1997年2月5日、講談社 ワイドKC、ISBN 978-4-06-337323-3
  • アイドルと恋に落ちる方法 (小泉すみれ名義、2000年10月、集英社・ヤングジャンプ・コミックス)
  • 好きな女性のタイプは? (小泉すみれ名義、2003年、集英社・ヤングジャンプ・コミックス)
  • プロデューサーになりたい(上)(2004年8月20日、講談社、ISBN 978-4-06-364596-5
  • プロデューサーになりたい(下)(2004年8月20日、講談社、ISBN 978-4-06-364597-2

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c d e 映画『大奥』公式サイト「スタッフ」、2012年8月23日参照。
  2. ^ 内藤悦子 (2017年7月14日). “渡辺直美が主演 「火10」が女性ドラマの新定番枠に”. NIKKEI STYLE (日経BP社). https://www.nikkei.com/article/DGXMZO18671810Q7A710C1000000/ 2017年7月20日閲覧。 
  3. ^ a b c 林真理子「マリコのゲストセレクション 640 磯山晶」『週刊朝日』、朝日新聞出版、2012年11月9日、112-116頁、2012年11月18日閲覧 
  4. ^ "プロデューサー磯山晶、Netflixと5年契約を締結!". News. Netflix. 11 July 2024. 2024年7月11日閲覧
  5. ^ やっぱりテレビドラマは リアルタイムで観られてこそ(磯山 晶 TBSドラマ制作部プロデューサー)”. YOLスペシャルインタビュー 上智人が語る 「日本、そして世界」. ソフィアオンライン YOMIURI ONLINE. 2017年7月20日閲覧。
  6. ^ 週刊朝日表紙1988年8月26日号”. インターネット篠山紀信. 2016年6月26日閲覧。
  7. ^ 歴代受賞者、日本女性放送者懇談会、2012年8月23日参照。
  8. ^ 佐野元春さんに大臣賞 21年度芸術選奨、濱口竜介監督も”. 日本経済新聞 (2022年3月9日). 2022年3月9日閲覧。
  9. ^ TBS「ふてほど」磯山晶プロデューサー退社 56歳決断 フリーへ 局関係者「ドラマを作り続けると…」”. スポニチ. 2024年6月12日閲覧。
  10. ^ 第35回奨励賞受賞作品”. 放送批評懇談会. 2012年11月17日閲覧。
  11. ^ ツケツケ草紙、2012年8月23日参照。
  12. ^ エランドール賞:新人賞に高橋文哉、河合優実、水上恒司、趣里、若葉竜也、松本若菜 プロデューサー賞に「虎に翼」”. MANTANWEB. MANTAN (2025年2月6日). 2025年2月6日閲覧。

関連項目

外部リンク


磯山晶

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 20:48 UTC 版)

鉄子の旅」の記事における「磯山晶」の解説

ドラマ特急田中3号プロデューサー。「特急田中3号」に勝手に連結スペシャル月刊IKKI2007年7月号)に登場

※この「磯山晶」の解説は、「鉄子の旅」の解説の一部です。
「磯山晶」を含む「鉄子の旅」の記事については、「鉄子の旅」の概要を参照ください。

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