白井権八とは? わかりやすく解説

しらい‐ごんぱち〔しらゐ‐〕【白井権八】

読み方:しらいごんぱち

[?〜1679]江戸初期鳥取藩武士本名平井権八江戸遊女小紫迷い辻斬(つじぎ)りをして処刑された。歌舞伎・浄瑠璃などに脚色され、特に歌舞伎では幡随院長兵衛からんで登場することが多い。


白井権八

原題:
製作国:日本
製作年:1956
配給:東宝
スタッフ
監督:安田公義 ヤスダキミヨシ
原作:舟橋聖一 フナバシセイイチ
脚色:舟橋和郎 フナハシカズオ
撮影:竹野治夫 タケノハルオ
音楽:西梧郎 ニシゴロウ
美術:西藤明信 ニシフジアキノブ
録音:奥村雅弘 オクムラマサヒロ
照明:田辺憲一 タナベケンイチ
キャスト(役名
中村扇雀 ナカムラセンジャク (白井権八)
岡田茉莉子 オカダマリコ (小紫
扇千景 オウギチカゲ (織江
中村玉緒 ナカムラタマオ (お玉
市川春代 イチカワハルヨ (お澄
高田稔 タカダミノル (白井左衛門
杉山昌三九 スギヤマショウサク (本庄太夫
徳大寺伸 トクダイジシン (本圧助五郎
沖諒太郎 オキリョウタロウ (河村進吾)
雅章子 ミヤビアキコ (葛城
松浦築枝 マツウラツキエ (おりん)
竹屋みゆき タケヤミユキ (小桜
香川良介 カガワリョウスケ (山形屋甚兵衛
村田その子 ムラタソノコ (おらく)
大乗寺八郎 ダイジョウジハチロウ (大岡紋斎)
山田周平 ヤマダシュウヘイ (為吉
市川謹也 イチカワキンヤ (松平相模守)
草間実 クサマミノル (不破右衛門
寺島雄作 テラシマユウサク (与平
解説
小説新潮所載舟橋聖一小説を「十代の反抗」の舟橋和郎脚色、「オテナの塔 (前篇)」「オテナの塔 (後篇)」の安田公義監督、「荒木又右衛門」の竹野治夫撮影担当した主な出演者は「オテナの塔 (前篇)」「オテナの塔 (後篇)」の中村扇雀、「花嫁会議」の岡田茉莉子、「復讐浄瑠璃坂・二部作」の扇千景、「北海の叛乱」の高田稔、「右門捕物帖 恐怖の十三夜」の雅章子杉山昌三九など。
ストーリー※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください
因州鳥取城下。白井権八を慕う乙女織江は、権八の父庄左衛門犬猿の仲である本庄太夫の妹だ。助太夫自分懸想していた権八の母お澄が庄左衛門嫁したのを根に持っているのだった。藩の治水工事に庄左衛門と助太夫意見対立重役にとり入った太夫敗れた左衛門自害し果てた。母と二人暮しになった権八治水工事水門詰となるが、助太夫従兄織江懸想する五郎権八辛く当るのだったある日、肋太夫卑劣にお澄浚って無理矢理想いをとげた。駈けつけ権八は助太夫斬り伏せ故郷をあとにした。織江権八追って江戸向い、助五郎用人棒の大岡紋斎をつれて権八を討つため旅立った権八は鈴ヵ雲助の手から江戸一番の絹問屋母娘救ったのが縁で、その家に草鞋をぬいだ。つきあい吉原遊んだ権八を見染めたのは松の位傾城小紫だったが、その小紫執心の客に大岡紋斎がいた。紋斎は小紫権八争っている傾城葛城から権八のことを聞き小紫部屋乗り込んでいった。助五郎助太刀知った権八刀を抜いて応じ、紋斎と駈けつけた助五郎倒した。が、権八過って葛城をも斬ってしまった。権八小紫御用提灯かこまれた。夢中で捕吏を斬り払った権八も、やがて観念して召捕られた。引廻しの権八見物人のかげから、じっと見つめるのは織江だった。絶望のあまり織江自害し権八いさぎよく刑場処刑をうけた。その頃故郷ではようやく治水工事功績みとめられ亡き夫庄左衛門の碑の前にお澄が遠い江戸で処刑されるわが子を想って泣き濡れていた。

白井権八

読み方:シライゴンパチ(shiraigonpachi)

初演 明治21.9(大阪朝日座)


白井権八

読み方:シライゴンパチ(shiraigonpachi)

初演 文久2.9(江戸市村座)


平井権八

(白井権八 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/16 07:47 UTC 版)

平井 権八(ひらい ごんぱち、1655年明暦元年)頃 - 1679年12月5日延宝7年11月3日))は、江戸時代前期に実在した日本の武士である[1][2][3][4][5][6]講談浄瑠璃歌舞伎映画等の世界では、白井 権八(しらい ごんぱち)として知られる[1][2][3][4][5][6]


  1. ^ a b c d e f g h i j k 平井権八、デジタル版 日本人名大辞典+Plus、コトバンク、2012年7月27日閲覧。
  2. ^ a b c d 平井権八デジタル大辞泉、コトバンク、2012年7月27日閲覧。
  3. ^ a b c d 平井権八大辞林 第三版、コトバンク、2012年7月27日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h 白井権八、朝日日本歴史人物事典、コトバンク、2012年7月27日閲覧。
  5. ^ a b c d e f 白井権八デジタル大辞泉、コトバンク、2012年7月27日閲覧。
  6. ^ a b c d e f 白井権八大辞林 第三版、コトバンク、2012年7月27日閲覧。
  7. ^ a b c d 世界大百科事典 第2版『権八小紫物』 - コトバンク、2012年7月27日閲覧。


「平井権八」の続きの解説一覧

白井権八

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/13 13:55 UTC 版)

江戸もの」の記事における「白井権八」の解説

江戸城抜け出し豊臣結託し暗躍する謎の男

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