登場する戦法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 14:36 UTC 版)
戦法は四間飛車など振り飛車系が中心。 これは将棋未経験の水城に「あやばぁ」が「一つの戦法を徹底して覚えろ」とアドバイスした事に起因する。 虹色四間 竜が「あやばぁ」の要請により整理作成した、基本は四間飛車だが相手の出方で千変万化する戦法で、以下のバリエーションを持つ。順に水城に伝授されたが、いつまでも竜の工夫を頼りにせず実力で勝って行け、という桂の指摘を受け方針変更、「緑四間」以降は水城自身の研究・工夫で作り上げる事となった。赤四間 「立石流」戦型の変化。木田、チェリー、真野に三連勝しAクラス昇級への望みを繋いだ。 橙四間 大山十五世名人が全盛期に活用し、升田名人が山田九段に指したが、現在は知られていないとされる戦法。「王飛接近すべからず」の悪型を逆用する。Aクラス昇級最終日に投入され「見たこともない手」と評した早苗、杏子を破るが、桂の指導を受けたリモンに山田九段の手順を再現され敗れる。 黄四間 前期Aクラス昇級戦終了後に、竜から手渡された棋譜より伝授。居飛車の「5筋位取り戦法」に対し、4筋から5筋へ飛車を振り直し、5筋から強く反発する作戦。 黄緑四間 超急戦変身向い飛車。Aクラス昇級後・緒戦の藤江に使用するが、通用しなかった。 緑四間 「華珍軒」の研究会で得た右四間戦法をベースに、水城が自ら完成させた戦法第1号。 青四間 竜から手渡された参考資料をサンプルとした戦法。「緑四間」を知る早苗に使用し快勝した。 紫四間 女流アマ女王戦・決勝戦で虎斑桂が披露した手順より着想を得た戦法。対居飛車穴熊に有効でリモンに勝利する。 虹色四間 右桂の活用を急いで攻撃の主導権を握る「藤井システム」を水城が自ら研究して物にした、「赤四間」〜「紫四間」の完成型。プロ昇級を賭けた最終日、水城はこれで戦うと決意した。 現代ハメ手(急戦向い飛車) 「あやばぁ」こと馬場綾が、緑川千草の再起のため授けた戦法。先手で向い飛車を指す際、敵陣整備の間隙を狙っての連続手順で、敵陣を壊滅に追い込める。今までのハメ手を改良工夫し序盤速攻で圧倒的優勢を握り、中盤で多少悪手が出ても勝ちに持ち込めるのが目的で、プロ間ではともかく育成会Bやアマ相手には十分通用するという。途中からの別変化は水城が対局中に披露している。 中飛車ハメ手 竜が「結構面白い」と評する、原始中飛車から始まるハメ手順。強い相手と指す場合、相手が知らない事に賭けて博打的に用いられる物だが、今回水城が最終局で桔梗に使用する。
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