超急戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/22 22:49 UTC 版)
△持ち駒 歩 ▲持ち駒 歩2図4-1a ▲3四飛まで △持ち駒 歩2 ▲持ち駒 歩3図4-1b △5六同飛まで △持ち駒 銀香歩2 ▲持ち駒 歩図4-1c ▲2四桂まで 図4-1aで△5二飛に先手▲2四飛には△5六歩▲同歩に当初は△8八角成▲同銀△3三角▲2一飛成△8八角成▲7七角としていたが、その後後手は△5六歩▲同歩△同飛と指し(図4-1b)、以下先手が▲5八歩とすると、△6二玉▲2八飛(▲6五角△5二飛▲8三角成は△3三角)△7二玉▲4八銀△2六歩▲5七銀△5一飛、などの進行が予想される。 ▲5八歩は▲5八金右であると△5七歩が懸念されていたことからであるが、▲5八金右△5七歩▲6八金寄(▲4八金とするのは△8八角成▲同銀△3三角▲2一飛成△8八角成で次に△5八銀という手がある。▲6八金寄としておけば△5八銀には▲4八玉がある)△8八角成▲同銀△3三角▲2一飛成△8八角成▲4五角△5二飛▲5三歩△同飛▲5四歩△5二飛▲7七桂△9九馬▲2四桂という進行がみられてから(図4-1c)、特に問題はないことがわかり、後手としても▲5八金右ならば△6二玉▲2八飛△7二玉という展開で、一局の進行である。 △持ち駒 なし ▲持ち駒 なし図4-2a △5二飛まで △持ち駒 歩 ▲持ち駒 歩2図4-2a △5六歩まで 現在ではこうした将棋はゴキゲン中飛車で頻繁に指されて様々な指し手が理解され始めた結果、先手▲2五歩に後手も△3二金とはせずに△5二飛を先にして構わないことが分かった。ゴキゲン中飛車は、序盤から角道を止めない戦法のため、常に▲2四歩と突かれる可能性はあるが、図4-2aでの▲2四歩の飛車先交換作△8八角成▲同銀△3三角▲8二飛以降、先手が飛先を逆襲される展開を嫌って実戦例は少ない。この他に▲4八銀であれば、先手玉の右側は一時的に壁になっていることから右の銀は早く繰り出すことになりやすくなった。このためすぐに▲2四歩ではなくいったん▲5八金右として、右の壁銀をつくらず中央からの反撃に備え、△5五歩と角道を止めさせてから飛車先交換をする指し方が出現する。この変化は、△3二金や△6二玉など穏やかに指せば一局であるが、図4-2a のように先手の誘導に対して決戦する指し方もあり、『イメージと読みの将棋観』(2008年、日本将棋連盟)ではこの順が平成以降2008年までに公式棋戦で51局現れて25勝25敗1千日手となっている。本書で6名の棋士らも双方有力な手があって結論は出ず、結局のところ研究しているほうが有利な将棋とされているが、研究してどちらをもっても危険性があり、どちらも持ちたくない将棋とみている。
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超急戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 16:03 UTC 版)
四間飛車は先手が右四間飛車の陣で△3二銀を早く上がると常に4五からの仕掛けが生じる(第4-1図)。以下△4三銀▲4四歩△同銀▲4五歩△5五銀▲5六歩△4七歩▲同飛△5六銀には、▲2二角成△同飛▲4六飛△6七銀成▲8八角△4二飛▲1一角成△5七角▲5五馬が進行の例。▲4五歩△5五銀で△4五同銀は▲2二角成△同飛▲4五飛が生じる。また▲4六飛に△6七銀成のところで△5七銀成なら▲6六角△3三角▲同角成△同桂▲6六角がある。▲8八角に△3三角の場合は▲4四歩△4二歩▲4七飛でこれは成銀が助からなくなる。 また第4-2図のように後手が右四間飛車模様の際、▲7八銀であるとすぐ△6五歩の速攻を仕掛けられることもある。図から▲6七銀ならば△6二飛▲6五歩△8八角成▲同飛△4五角▲5六銀△2七角成など。▲6八飛ならば△6二飛▲6七銀△6六歩▲同銀△6五歩で、▲5五歩ならば△5四歩▲同銀△6六歩で▲5八金左には△6七歩成、▲6三歩は△5二飛がある。▲5五歩に代えて▲7七銀であれば速攻はないが、居飛車側は以下△7四歩~7二銀~7三銀~6四銀~7三桂と攻撃態勢を整えてくる。 △持ち駒 なし ▲持ち駒 なし第4-1図 ▲4五歩まで右四間飛車からの仕掛け1 △持ち駒 なし ▲持ち駒 なし第4-2図 △6五歩まで右四間飛車からの仕掛け2
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