発射装備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 07:07 UTC 版)
「サウジアラビア戦略ミサイル軍」の記事における「発射装備」の解説
型式画像元産国数量詳細DF-3 中華人民共和国 機密扱い RSSMFの主要な装備は、通常の高性能爆薬弾頭(2,150kg)を搭載した中国のDF-3(CSS-2、東風ミサイル)、東風3A中距離弾道ミサイルのバリアントである。最大射程は4,000kmであり、1987年にサウジアラビアからの注文に従い出荷された。1988年には約50発のミサイル(SIPRIによる)と9〜12機の輸送起立発射機(TEL)が納入されたと報告されているが、発射試験は行われていない。サウジアラビアは本機を2014年に初めて公開した。 DF-21 中華人民共和国 機密扱い 2013年には、RSSMFが将来的に中国からさらに高度なDF-21弾道ミサイルの購入を検討していることを示唆するメディア報道が登場した。2014年1月、ニューズウィークは、サウジアラビアが2007年にDF-21中距離弾道ミサイルを密かに購入したことを明らかにした。彼らはまた、ミサイルが核弾頭を搭載できないように改造されている限りにおいて、米国CIAは取引の成立を許可したと述べた。DF-3は長射程だが、核弾頭を搭載を前提に設計されているため、通常弾頭を使用した場合の精度は低くなる(CEP300メートル)。これは都市や軍事基地などの大面積のターゲットに対してしか役に立たない。そのため、湾岸戦争中にイラクのスカッドミサイル攻撃に対する報復攻撃のために使用できなかった。なぜなら、大規模な民間人の死傷者を引き起こすことになり、既に進行中であった有志連合による空爆ほど効果的ではないからである。戦後、サウジアラビアとCIAは協力して、中国のDF-21の購入を密かに許可した。 DF-21はDF-3のように液体燃料ではなく固体燃料であるため、打ち上げの準備にかかる時間が短縮される。 30メートルCEPの精度で、宮殿などの特定のターゲットを攻撃できる。サウジが専用の発射車輛を保有しているかどうかは不明だが、DF-3用に購入した100〜125個の発射機を使用する可能性がある。購入されたDF-21ミサイルの数は不明。ニューズウィークは、公表されている取引の詳細はイランに対するサウジの抑止力の一部であると推測している。
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