現在の芸者町と取り組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 19:30 UTC 版)
「花街#近年の状況」も参照 後継者不足のため、花街側は頭を抱えている状況だが、地域で取り組みがなされ始めている。山形県や秋田県では会社制度に転換したりして後継者を育成し続けている。各地の温泉街、盛岡芸妓の岩手県盛岡市、さっぽろ芸妓(げいぎ)育成振興会が設立された札幌市、土佐芸妓の高知、やまがた舞子・山形芸妓の山形、下関芸者の下関、「芸子衆(げいこし)」の丸山、老舗料亭らが芸妓組合を立ち上げた横浜、「駿河芸妓まつり」や伝統芸能振興会が伝承と後継者の育成に取り組む静岡、元林院町(奈良県奈良市)木更津市(千葉県)や、大阪の花街、金沢の花街、京の花街、神戸の花街、東京の花街、新潟の花街それぞれ各地で取り組みがなされている。 (以下、具体例) 山形県酒田市 山形県酒田市では、1990年に「港都振興」を設立した。 新潟県新潟市 新潟市には、中心市街地の中央区古町を活動拠点とする古町芸妓が存在する。 古町芸妓は、最盛期には400人ほどいたが、現在では20数名程。実働は10数名となっている。後継者がいないため年々人数が減少していることから、1987年(昭和62年)に芸妓出入りの料理屋や財界人の出資により「柳都振興株式会社」が設立された。 愛媛県松山市 愛媛県松山市には大正から昭和初期の全盛期には、県内で検番が約40軒、置屋が439軒、芸妓が1350人いた。現在も芸妓の数は少なくなったが、松山検番や新検番が存在する。 兵庫県神戸市 有馬温泉 日本最古である有馬温泉には古くから芸達者な芸妓がいてその伎芸は現在も若い芸妓に伝承されている。有馬検番があり、現在置屋が4軒、梓席・田中席・わかまつ席・初音席。常に白塗りでかつら、着物で座敷にあがる(有馬温泉観光協会参照)。 温泉街だが近畿の奥座敷と呼ばれ格式が高く、遊郭のような店もなく、またその様な人(ピンクコンパニオンなど)が旅館やホテルに出入りするのも禁じられている。
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