現在の船級協会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 07:23 UTC 版)
現在では、ロイド船級協会、ビューローベリタス、アメリカ船級協会(英語版)(ABS)などの多くの船級協会がある。 船級協会では、世界中の港やオフィスで、船舶鑑定人、材料技術者、配管技術者、機械技術者、科学技術者や電気技術者を擁している。 船舶や海上構造物は、その目的に応じて構造と設計の健全性を判定される。船級の基準は安定性、安全性、環境への影響について許容できる範囲に収まっていることを保証できるように規定されている。 全ての国家が、その国の国旗を掲揚している船舶や海上構造物に対してある一定の基準を満たすように定めている。多くの場合、国際船級協会連合(IACS)か欧州海上保安機関(EMSA)の加盟船級協会から船級を取得していれば、その船は基準を満たしているとみなす。エンジンやポンプなどの船の機能に重要な設備についても、旗国を代理して船級協会が発行する証明書を取得する必要がある。あるサイズより小さな機器についてはこの証明書から除かれている。 世界には50以上の船級協会が存在している。以下にその一部を示す。2013年9月にはデット・ノルスケ・ベリタスとドイツロイド船級協会が統合してDNV GLとなり、さらに2021年3月1日付でDNVに社名変更を行っている。 船級協会一覧名称 略号 設立年 本部 IACS加盟 EMSA加盟 備考 ロイド船級協会(Lloyd's Register of Shipping) LR 1760年 ロンドン ○ ○ ビューローベリタス(Bureau Veritas) BV 1828年 パリ ○ ○ イタリア船級協会(Registro Italiano Navale) RINA 1861年 ジェノヴァ ○ ○ アメリカ船級協会(American Bureau of Shipping) ABS 1862年 ヒューストン ○ ○ DNV船級協会(DNV AS) DNV 1864年 オスロ ○ ○ 2013年9月にGLと合併してDNV GL、2021年3月にDNV社名変更 ドイツロイド船級協会(Germanischer Lloyd) GL 1867年 ハンブルク ○ ○ 2013年9月にGLと合併 日本海事協会(Nippon Kaiji Kyokai) NK 1899年 東京 ○ ○ ロシア船級協会(Russian Maritime Register of Shipping/Российский морской регистр судоходства) RS 1913年 サンクトペテルブルク ○ ○ ギリシャ船級協会(Hellenic Register of Shipping) HR 1919年 ピレウス - ○ ポーランド船級協会(Polski Rejestr Statkow) PRS 1936年 グダニスク 〇 ○ クロアチア船級協会(Croatian Register of Shipping) CRS 1949年 スプリト - - 中国船級協会(China Classification Society) CCS 1956年 北京 ○ ○ 韓国船級協会(Korean Register of Shipping) KR 1960年 大田 ○ ○ インドネシア船級協会(Biro Klasifikasi Indonesia) BKI 1964年 ジャカルタ - - Registro Internacional Naval RINAVE 1973年 パリ - ○ インド船級協会(Indian Register of Shipping) IRS 1975年 ムンバイ ○ - ブラジル船級協会(Brazilian Register of Shipping) RBNA 1982年 リオデジャネイロ - - 国際船級協会(International Register of Shipping) IROS 1993年 マイアミ - - イラン船級協会(Iranian Classification Society) ICS 2007年 テヘラン - -
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