玩具の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 04:06 UTC 版)
トランスフォーマーの玩具、特に初代の時期には、他社から発売されていた変形ロボットが、ハズブロより『TRANSFORMERS』シリーズとして海外で発売されていたが、権利関係で国により発売されない場合があった。日本ではスカイファイアーやオメガスプリームやスカイリンクス、イギリスではスワープやレーザーウェーブ、ドイツではバンブルやスタースクリームがそれにあたる。変わったところでは、銃規制の変化によってアメリカで販売不可能となったメガトロンの例もある(そのため『G-2』以降のメガトロンは戦車などを変形モチーフとする)。 玩具は「ロボットから他のものに変形」が基本であるが、加えて多段変形、合体、一発変形など、様々なギミックを追加したシリーズが発売され、プレイバリューを広げた。これらのギミックも、前述のテックスペック同様にアニメやコミックの設定に活かされている。『G-2』以降ではボールジョイントを採用し、ロボット形態での関節部分のポーズ付けも重視された。 玩具には感温印刷を利用した「シークレットエンブレム」が貼られている。通常は全体が黒色だが、指などで温める事により地の部分が赤→緑→青へ変化し、そのキャラクターが所属する軍のエンブレムが浮かび上がる。 玩具販売方式の特長に「敵側の重視」がある。戦力が拮抗するよう販売された。ライバルにあたるキャラクターが両軍にいるばかりか、初の合体兵士であるデバスターを皮切りに、電飾と電動歩行がライバルキャラより絢爛たる印象を与えるダイナザウラー や、当時としては破格の六段変形が可能なシックスショット、さらに『G-2』期初出後、幾度も流用された、組み合わせ遊びのポテンシャルが高いスモークスクリーン&ドレッドウィングなど、凝った作品を敵側に配する傾向がある 。販売的に苦戦しがちな敵側キャラクターの増強という点や、ヒーローキャラクターはイメージが固定されておりデザインのバリエーションが難しいなどの点が理由とされる。こうした傾向は、アニメ初期では「主役不在の群像劇」という形で生かされており、初代の玩具CMで使われたフレーズ「君が選ぶ、君のヒーロー! 」 のとおり、視聴者が主役を決めることができる。つまり、敵役であるデストロンであっても、視聴者のヒーローなのである。
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