特殊な意識障害とは? わかりやすく解説

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特殊な意識障害

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/03 03:12 UTC 版)

意識障害」の記事における「特殊な意識障害」の解説

除脳硬直と除皮質硬直 意識障害では必ず行う、疼痛刺激与えて意識レベル判定をする際、特有の姿勢反射誘発されることがある間脳レベル障害をうけると上肢屈曲し下肢伸展する。これを除皮質硬直という。中脳赤核 - 病変が及ぶと疼痛刺激に対して四肢伸展する姿勢反射誘発されるこれを除脳硬直という。繰り返し意識レベル判定していると除皮質硬直だった姿勢反射除脳硬直となることがある。これは病変間脳から上位脳幹まで及んだ、即ち病変進行したという意味となる。さらに進行し延髄にまで病変が及ぶと四肢筋緊張は完全に弛緩性となり、なんら姿勢反射誘発されなくなる。 失外套症候群 大脳皮質または白質広範な障害無動性無言の状態となり、注視追視をせず、筋トーヌスの亢進見られ除皮質姿勢をとる。 無動性無言症 世間でいう植物状態である。両側大脳広範な意識障害で高度の認知障害陥った状態である。通常の意識障害とは睡眠覚醒パターンがある、開眼し注視する嚥下があるという点で鑑別できる。頭部外傷一年間無酸素脳状態で3か月間この状態が持続すれば不可逆判定し良いといわれている。脳死との違い説明するときによく登場する言葉である。 閉じ込め症候群 意識清明であるが、底部両側障害四肢麻痺仮性球麻痺両側顔面神経麻痺外転神経麻痺がおきて意志伝達不可となった状態である。動眼神経正常なので眼球の上運動眼瞼挙上コミュニケーションが可能である。脳底動脈血栓症で多い。 一過性健忘症 健康だった人が、突然前向性健忘をおこし、新しいことをまったく覚えられなくなるもの。自分周囲の状況把握できなくなるため本人混乱し、同じ質問繰り返す通常24時間以内回復し積極的な治療不要なことが多い。ストレスの多い人に起こりやすく、側頭葉血流低下関与しているとみられている。 ヒステリー発作 無意識な情緒葛藤通常ならば随意神経系によって調節されている身体機能の変化または喪失として表現される精神障害である。器質疾患除外hand drop testによってある程度可能性考えることができる。通常自然に回復するので、後日精神科受診考える。 失神 意識障害異なり、すぐに意識回復する。殆どが循環器障害自律神経反射よるものである。脳底動脈支配領域神経症候が主症候となる。脳の上位部から虚血が起こるので後頭葉障害眼前暗黒感、上位脳幹網様体障害意識障害延髄前庭脊髄路障害で失立となる。反射性交感神経刺激され冷感同時に感じることが多い。

※この「特殊な意識障害」の解説は、「意識障害」の解説の一部です。
「特殊な意識障害」を含む「意識障害」の記事については、「意識障害」の概要を参照ください。

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