特殊な成分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/09 09:28 UTC 版)
子実体からは、プルビン酸の誘導体の一種であるアトロメンチン酸(4-ヒドロキシ-α-[3-ヒドロキシ-4-(4-ヒドロキシフェニル)-5-オキソフラン-2(5H)-イリデン]ベンゼン酢酸)や、ボレグレビロール(Bolegrevilol:4-アセトキシ-5-[(2E,6E,10E)-3,7,11,15-テトラメチル-2,6,10,14-ヘキサデカテトラエニル]レソルシノール)が見出されている。これらは、イグチ目に属する他の菌のいくつかと共通する成分で、前者はニワタケやアミタケおよびヌメリイグチにも含まれており、後者は、ハナイグチおよびチチアワタケから検出されている。 また、子実体には 1,2,4-トリハイドロキシベンゼン(1,2,4-trihydoroxybenzene)も含まれている。これは無色の化合物であるが、酸化されると赤色となり、さらに重合して黒色のゴンフィラクトン(Gomphilactone)に変化する。オウギタケの子実体が、老成時に黒いしみを生じる現象には、おそらくこの化合物が関与しているものと考えられている。
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