燕朝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 01:31 UTC 版)
凌雲山山頂にある王宮の区画の事を『燕朝』(えんちょう)といい、何重もの隔壁と門によっていくつかの区画に分かたれている。その区画は大きく分けて官吏が主に働く区画である外宮と、主に王とその家族の居住区画である内宮に分けられる。 燕朝には騎獣を入れる事を慣例として禁じている。王の賓客の衣服や装身具を迎える側の王宮が用意した物に召し替える習慣がある。 州城は王宮より規模が小さいが、似たような構造になっている。 外宮 掌客殿 賓客をもてなすための場所。外殿の西にある。射儀が行われる承天殿などがある西園がある。 府第 役所。朝堂の東に広がる。 三公府 三公の仕事場。仁重殿の近くにある。太師府などがある。 司法府 通常、刑獄において罪人の鞫問を行う際には、ここへ罪人を呼び出す。 司刑府 司法府とは別に存在する。 共有区画 外殿 内宮の終わり。本来は王はここより表には出ない事になっている。武器を携帯して入室できるのは王とその護衛官のみ。正殿 朝議を行う所。玉座がある。 朝堂 正殿の手前にある。朝議前の官吏の控え室。左右に小部屋がある。 殿堂 来客を一旦留め置く所。 内殿 外宮の終わり。王が執務を行う所。これより奥には基本的に臣下は立ち入ることができない。最奥には書房がある。左内府 冢宰府がある。 内宮 宙に浮いた橋などが存在する。路寝 門卒と護衛の官以外、剣を携行しないのが慣例。内宮の手前の区画。仁重殿 宰輔の居宮。護衛も剣を携行出来ない。広徳殿 首都州の州庁。 正寝 王の居宮。金波宮では32も建物がある。本来臣下は入れず、重臣である高官でさえ無断で立ち入る事はできない。禁門からまっすぐに入れる。正殿は長楽殿。 燕寝 内宮の奥、つまり燕朝の最奥に位置する区画。王の家族の居住区画と祭祀のための場所。門卒と護衛の官以外、剣を携行しないのが慣例。後宮が中心であるため『後宮』と称される事もある。西宮以外は宰輔ですら気安く立ち入ることはできない。後宮 王后寵妾のための建物。北宮 王后が住まう。主殿は水陽殿。 小寝 主殿は典章殿。典章殿には王が直々に許可を下した王の側近や近親者しか入れない。西を通って北宮へ向かう途中に祖霊を祀っている祀殿がある。 東宮 王(州城では州侯)の親族の住まい。守りの厚い王宮の中でも最奥にある。身辺を警護する夏官が守るのは東宮門までで、門を守ってそれで良しとされるほど、王宮の奥深いところにある。王とそこに住むもの、身辺を整える天官を除いては誰も立ち入る事が出来ず、剣を持ち込むことは、住む人間を除いては王ですらできない。宮はそれぞれ独立しており、別個に門が築かれている。どの門にも門衛が控えており、夜間には門を閉ざして宿衛している。長明宮や嘉永宮がある。長明殿 長明宮の主殿。王や州候の尊属が住まう場所。門殿で二名が不寝番を務める。禁軍左将軍が不寝番を努める事もある。 西宮 梧桐宮 鳳凰や白雉、鸞など五種の霊鳥が住む宮で構成される。二声宮 白雉が住む。主である白雉と、その身の回りの世話をする小官が十名ほどの小さな宮。扉を開けるには大卜の許可が必要。 太廟 王が礼拝をする場所。 福寿殿 白州の中に路木がある。
※この「燕朝」の解説は、「十二国」の解説の一部です。
「燕朝」を含む「十二国」の記事については、「十二国」の概要を参照ください。
- >> 「燕朝」を含む用語の索引
- 燕朝のページへのリンク