無水マレイン酸とは? わかりやすく解説

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マレイン酸無水物

分子式C4H2O3
その他の名称2,5-Furandione、Maleic anhydride、Toxilic anhydride、トキシル酸無水物、マレイン酸無水物、BM-10、無水マレイン酸、2,5-Dihydrofuran-2,5-dione、2,5-Dioxofuran、Furan-2,5-dione、Maleic acid anhydride、Furan-2,5(2H,5H)-dione
体系名:フラン-2,5(2H,5H)-ジオンフラン-2,5-ジオン、2,5-フランジオン、2,5-ジヒドロフラン-2,5-ジオン、2,5-ジオキソフラン


無水マレイン酸

英訳・(英)同義/類義語:maleic anhydride

マレイン酸の2個のカルボキシル基からから分子除去した酸無水物
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化合物名や化合物に関係する事項:  無機化合物  無機塩類  無水フタル酸  無水マレイン酸  無水酢酸  環状AMP  環状ヌクレオチド

無水マレイン酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/04 03:51 UTC 版)

無水マレイン酸[1]
識別情報
CAS登録番号 108-31-6 
PubChem 7923
ChemSpider 7635 
UNII V5877ZJZ25 
EC番号 203-571-6
国連/北米番号 2215
ChEBI
ChEMBL CHEMBL374159 
RTECS番号 ON3675000
バイルシュタイン 106909
Gmelin参照 2728
特性
化学式 C4H2O3
モル質量 98.06 g mol−1
外観 白色の結晶または針状[3]
匂い irritating, choking[3]
密度 1.48 g/cm3
融点

52.8 °C, 326 K, 127 °F

沸点

202 °C, 475 K, 396 °F

への溶解度 Reacts
蒸気圧 0.2 mmHg (20°C)[3]
磁化率 -35.8·10−6 cm3/mol
危険性
安全データシート(外部リンク) MSDS at J. T. Baker
GHSピクトグラム
GHSシグナルワード 危険(DANGER)
Hフレーズ H302, H314, H317, H334, H372
Pフレーズ P260, P261, P264, P270, P272, P280, P285, P301+312, P301+330+331, P302+352, P303+361+353, P304+340, P304+341, P305+351+338
NFPA 704
1
3
1
引火点 102 °C (216 °F; 375 K)
爆発限界 1.4%-7.1%[3]
許容曝露限界 TWA 1 mg/m3 (0.25 ppm)[3]
半数致死量 LD50 465 mg/kg (oral, mouse)
850 mg/kg (oral, rat)
875 mg/kg (oral, rabbit)
390 mg/kg (oral, guinea pig)
400 mg/kg (oral, rat)[4]
関連する物質
関連する酸無水物 無水コハク酸
関連物質 マレイン酸
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
瓶に入った無水マレイン酸

無水マレイン酸(むすいマレインさん、英語: maleic anhydride)とは、有機化合物の1種で、マレイン酸の2個のカルボキシル基が分子内で脱水縮合してできるカルボン酸無水物分子式 C4H2O3 の、無色の昇華性針状結晶の固体である。

性質と反応性

刺激臭がある。水、メタノールに易溶。アセトンクロロホルムに溶ける。水に溶かすと加水分解してマレイン酸が生じる。

無水マレイン酸は、高分子の原料として工業的に重要である。電子不足オレフィンであるため、スチレンなどのモノマーラジカル重合により容易に共重合が進行する。スチレンとの共重合体は交互共重合体の例として有名である。

最低空軌道 のエネルギー準位が低く、ディールス・アルダー反応におけるジエノフィル(求ジエン体)としての反応性が高い。

無水マレイン酸と第一級アミンを原料としてマレイミド骨格が合成できる。マレイミド骨格はチオールとの反応性が高く、ペプチドのシステイン残基を捕捉するために利用される。

用途

不飽和ポリエステル樹脂の原料、フマル酸コハク酸リンゴ酸などの食品添加物となる有機酸の原料、塩化ビニル安定剤、合成樹脂改質剤。

製造

無水マレイン酸は、ベンゼンブタンなどの炭化水素五酸化バナジウム触媒の存在下で気相酸化させて製造される。

無水マレイン酸の 2015年度日本国内生産量は 85,397 t、販売出荷量は 50,789 t であった[5]

アセトアルデヒドからの合成

アセトアルデヒドアルドール縮合し、さらに脱水してクロトンアルデヒドを作る。

これを接触酸化して無水マレイン酸を得る。[6]

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