無敵艦隊の出撃とは? わかりやすく解説

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無敵艦隊の出撃

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 17:15 UTC 版)

アルマダの海戦」の記事における「無敵艦隊の出撃」の解説

遠征実行される前にローマ教皇シクストゥス5世フェリペ2世十字軍税の徴収許し彼の兵士たち贖宥状与えた無敵艦隊の旗への祝福は、1571年レパントの海戦での儀式同様の方法執り行われた。 1588年5月9日旧暦4月29日)、無敵艦隊リスボン港(ポルトガルスペイン併合されていた)を出港して英仏海峡向かった艦隊は船130隻、水夫8,000人、兵士1万8,000からなり真鍮砲1,500門、鉄製砲(iron guns)1,000門を装備していた。全艦隊出港するのに2日要している。艦隊正規軍艦28含んでいた(ガレオン船20隻、ガレー船4隻、ナポリガレアス船4隻)。そのほか大型船のほとんどは武装キャラック船ハルク船で、さらに小型船34隻が随伴していた。スペイン領ネーデルラントでは兵3無敵艦隊到着待ちロンドン近く地域に兵を上陸させる艀を軍艦護衛する計画になっていた。この作戦には合計5万5,000人の兵士動員されており、これは当時においては膨大な規模軍隊だった。 迎え撃つイングランド艦隊は、王室所属船34隻(1,100トントライアンフ号が最大で、19隻が100 - 300トンガレオン船)と臨時にかき集めた163隻の武装商船30隻が砲42門の200 - 400トンで、そのうち12隻がチャールズ・ハワード・エフィンガム卿 (en) 、ジョン・ホーキンスフランシス・ドレーク所有私掠船 )で編成されていた。 無敵艦隊出帆した日、エリザベスの駐ネーデルラント大使バレンタイン・デール (en) がパルマ公代理人たちと会見して和平交渉行い一方でドレーク軍人たち無敵艦隊対す先制攻撃計画しビスケー湾まで南下したが、強い南風受けて引き返している。 7月26日旧暦7月16日)に交渉打ち切られエリザベス艦隊プリマス迎撃準備入り補給不足していたが)、スペイン軍動向知らせ待ったイングランド艦隊200隻対130隻と数では勝っていたが、スペイン軍イングランド軍に砲数で勝り、その火力50パーセント上高かった。ただ、スペイン艦の火砲3分の2人員殺傷用の短射程小型砲で、中型砲以上の火砲数では逆にイングランド側が2倍の優勢だった無敵艦隊航海悪天候のために遅れ、ガレー船4隻とガレオン船1隻が艦隊から脱落しており、コーンウォールのセント・マイケル山から視認されたのは7月29日旧暦7月19日)のことだった。この知らせ南部海岸沿いに構築され狼煙連絡網 (en) によってロンドンへ伝えられた。その夕刻プリマス港のイングランド艦隊上げ潮囚われていた。スペイン軍作戦会議 (en) を開き防御側の船は錨を降ろして無力化しており、潮に乗じて港を襲撃して、ここからイングランド本土攻撃することが提案された。しかしメディナ=シドニア公は、そのような攻撃フェリペ2世から明白に禁止されていると却下し東方進みワイト島へ行くことを選んだ。それからほどなく、チャールズ・ハワード・エフィンガム卿を司令官ドレーク副司令官 (en) とする55隻のイングランド艦隊が、無敵艦隊対するべくプリマス港を出港したハワードドレーク戦闘経験認めて権限一部譲っており、ジョン・ホーキンス後衛司令官 (en) となった

※この「無敵艦隊の出撃」の解説は、「アルマダの海戦」の解説の一部です。
「無敵艦隊の出撃」を含む「アルマダの海戦」の記事については、「アルマダの海戦」の概要を参照ください。

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