清元延壽太夫とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 文化 > 芸能 > 家元 > 清元延壽太夫の意味・解説 

きよもと‐えんじゅだゆう〔‐エンジユダイフ〕【清元延寿太夫】

読み方:きよもとえんじゅだゆう

清元節家元

[一]初世)[1777〜1825]江戸の人。初名、2世富本斎宮(いつき)太夫富本節から分かれて清元節創始。のち延寿斎と改名

[二]2世)[1802〜1855]初世の子美声持ち主名人太兵衛といわれ、清元節基礎確立

[三]5世)[1862〜19434世養子清元節語り口上品にし、社会的地位の向上努めた


清元延寿太夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/02 17:33 UTC 版)

清元 延寿太夫(きよもと えんじゅだゆう)は、江戸浄瑠璃清元節宗家で高輪派の家元である。正式表記は旧字の延壽太夫。現在まで7代ある。

3代目を除く5代目までの墓所が台東区浄心寺にある。

初代

安永6年(1777年) - 文政8年5月26日1825年7月11日))通称は岡村屋吉五郎。

江戸横山町の茶油商に生まれる。1794年富本節の初代富本斎宮太夫(後に剃髪して清水延寿斎)の養子、高弟の弟子で斎宮吉から1797年に2代目斎宮太夫を襲名。1812年に富本節を離れ豊後路清海太夫の名で一派を設立し1814年に清元延寿太夫を名乗り清元節を創設した。

従来の美声に庶民の風俗、世相、時代を取り入れ清元節の隆盛の基礎を築く。1824年に剃髪して清元延寿斎を号した。翌年劇場の帰宅途中に何者かに刺殺される。犯人は延寿太夫の活躍を妬んだ富本の仕業とされたが犯人不明。

当時あまりにも人気だったため「都座に過ぎたるものが二つあり 延寿太夫に鶴屋南北」という落書が読まれるほどだった。「累」「山姥」「須磨」等を語り評価を受ける。

2代目

享和2年(1802年) - 安政2年9月26日1855年11月5日))通称は岡村屋藤兵衛。号は紫雲斎。

初代の実子。幼名を巳三治郎。1816年松江藩主の松平不昧より初代清元栄寿太夫の名を拝名し1819年に襲名披露する。

1827年に2代目延寿太夫を襲名。「落人」「神田祭」「お染」等を初演。1845年には初代清元太兵衛と改名。

次女は清元お葉でその夫が婿養子の4代目。

3代目

文政5年(1822年) - 安政5年8月10日1858年9月16日))

浅草今戸町藤田屋の息子。2代目の門下で妹婿。1853年市村座で清元太兵衛のワキを勤めた。1858年に襲名したものの芸に乏しく目立った活躍せず没。 死因は、当時、江戸で流行していたコレラによるもの[1]

墓所は台東区保元寺。

4代目

天保3年(1832年) - 明治37年(1904年3月16日))本名は岡村(旧姓:斎藤)源之助。

質屋谷中の三河屋の生まれ、芸を見込まれて、1858年に2代目延寿太夫の次女の清元お葉の婿養子になり4代目延寿太夫を襲名。河竹黙阿弥と親交が深く、「十六夜」「三千歳」「雁金」等を生み出した。

1891年に2代目太兵衛、1893年には隠居し延寿翁を名乗る。養子の3代目清元栄寿太夫が5代目延寿太夫を襲名した。

5代目

清元延寿太夫 (5代目)の項参照。

6代目

清元延寿太夫 (6代目)の項参照。

7代目

清元延寿太夫 (7代目)の項参照。

脚注

  1. ^ 池田正一郎『日本災変通志』新人物往来社、2004年12月15日、694頁。ISBN 4-404-03190-4 

関連項目




清元延壽太夫と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「清元延壽太夫」の関連用語

清元延壽太夫のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



清元延壽太夫のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
株式会社思文閣株式会社思文閣
Copyright(c)2025 SHIBUNKAKU Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの清元延寿太夫 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS